今日、大学で研究の中間審査会なるものがあった。修士論文の進捗状況を教授の方々たちに見ていただいて『キミ、通ってよし』『君はダメ』みたいにして振り分けられるイベントだ。
これがダメだと…
あれだ、もう1年頑張れ👍ってなる。僕はその審査をなんとかすり抜けることができた。おかげ様で最高の気分で4thライブに臨める。過去の自分を褒めてあげようと思う。
🏃♂️
ところで、人生はよくマラソンに例えられる。歩く者走る者。休む者怠ける者、沢山の人達が人生という道を進んでゆく。ただしそのマラソンに順位づけなんてのは無い。だから休んでもいいしサボってもいい。なんなら途中で棄権してもいい。
そんな『大抵の選択が各個人に委ねられた』世界で、自分はどうしたいのだろうかと考えていた。走ってもいいが走るのは疲れる。つまり走るためには何か理由がいる。そんな"走る理由"を考えていると、なにやら僕はデカイ道にぶつかった。
僕はそのデカイ道に乗っかった。その道にはたくさんの人がいて、その先頭を9人の少女がものすごい勢いで駆け抜けていた。なんだあれ。そう思ったときには歩みはじめていた。何かに惹かれるようだった。
しばらく歩むうちに、僕はたくさんの人に出会った。その人たちはみな急ぎ足で先頭なや少女たちを追いかけていた。僕も負けじとその人たちと共に走り出した。
その集団は徐々にスピードを上げた。途中から少しずつ少しずつ仲間も増えだいぶ賑やかになった。先頭の少女たちとの距離は、縮まっているようにも見えるし離れているようにも見える。
いつの間にか、先頭を走る彼女たちの道が途切れていた。でも彼女たちの姿は見える。よくわからない。どこを見渡しても真っ白な世界を、僕たちはただひたすらに駆け抜けた。
しばらく走っていると、少女たちの姿が見えなくなった。あたりを見回しても彼女たちはいない。残ったのは一緒に走ってきた仲間と、ここまで走り続けてきたエネルギーだけ。
道がないんじゃしょうがない。共に走り続けた仲間は、名残惜しそうに自分の道へと戻っていった。僕も自分が歩いてきた小さな道に戻った。
僕は走り続けた。なんだかわからないけど、走り続けるのをやめられなかった。上も下もわからない道を、ただひたすらに駆け抜けた。今や見えぬ先頭の彼女たちから、目に見えぬバトンを受け取ったのだと感じた。
🏃♂️💨
3rdライブ以降、僕は自身のもつ『ハートの磁石』が指し示す方向へと駆け抜け続けた。研究の間にバイトをし、学会に出るために論文を書き続け、立て続けに日本全国各地を飛び回り、さらに金がないからと夜中のバイトを掛け持ちした。すると頭には10円ハゲができ体調を崩した。なんでこんな思いをせにゃならんとのだと叫び出したい夜もあった。
それでも僕は走るのをやめなかった。やめたくなかった。それは全て、今では不定期にしか会えなくなってしまったAqoursに負けたくなかったから。また運命のような出会いを果たしたとき、彼女たちに怯んでいるだけではなく胸を張って向き合いたかったからだ。
僕は3rdライブ前に『胸を張ってAqoursに会いに行くために、自分のことを精一杯やる』という目標を掲げた。
結果、その目標は見事達成した。審査を通過し学会で発表をしバイトで一人前になった。だからその結果をAqoursのみんなに伝えたい。『この数ヶ月間アレをしてコレをして全部頑張ってこれた。全部あなたたちのお陰だ。』って伝えたい。
でも、本当に伝えるべきはそんなちっぽけなことじゃない。"成果"や"結果"を、彼女たちに見せつけたいのではない。かつて自分の道を見失いかけていたあの子のように、自分が信じてきたものを、心からなにを伝えたいのかを考える必要がある。
ちゃんと弾けたよーーー。
🏃♂️💨💨💨💨💨
どうやら僕はAqoursと対等な関係を築きたかったらしい。"対等"と言うには土俵が違いすぎるので勝負にすらなっていないだろうが、とにかく彼女たちに向き合うのにふさわしい人間になりたかったようだ。
だがそもそも勝負をする必要はない。勝負をするべきなのは、過去の自分自身となのだ。
僕は今、Aqoursがたとえどんなに遠くまで行ってしまったとしても、その背中"だけ"を追い続けることはしないだろう。大きな道を外れ、自分だけの小さな道にを踏みしめたとき、ようやく"対等"ではなくAqoursと"向き合える"のではないだろうか。僕はそう考える。
だから僕は、ふと空を見上げて遠くを飛ぶ彼女たちが視界に入ったとき
『俺も彼女たちのように飛びたい』
と思うのではなく
『おお、あんなところまで飛んでらぁ。おっしゃ、じゃあ俺もいっちょこの道を踏みしめてゆきますか!』
って生きたい。そんな風に彼女たちと向き合って、互いの生き方を肯定し合えるような関係を築いてゆきたい。
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僕にとって輝くこととは「輝き続けるために走り続けること」だ。
そして今回の4thライブは僕にとって「中間報告」みたいなものだ。あんな大空まで飛び立ってしまった彼女たちが、あの夢の舞台を前に再び僕らの前へと姿を現す。
あれほど離れていると感じていた距離を、一瞬にして縮めるような言葉と想いを持って、僕らの走る小さな道の給水所に現れる。
そんな彼女たちを前にして、僕は何を想うのだろう。
何を話すのだろう。
そればっかりは、そのときになるまでわからない。
それでも、今まで感じてきた彼女たちへの想いはずっと変わらない。伝えたい言葉も、ずっと変わらない。
握ったバトンの色は、僕の好きな色に染まっている。後ろを見れば、僕だけが歩んだ道も見える。
それでも、小さな道を踏みしめてきた跡を眺めるだけなのはこれでお終いにしなければならない。
"輝く"だけでは飽き足らず、"輝き続ける"彼女たちを前に、僕らも地に跡をつけて、ちょっとだけ羽ばたいてみたい。
僕らにもそれができると信じて、今日は彼女たちと飛び立ちたいのだ。
それが10人目としての、僕の"誇り"だ。
2018.11.17
ぶれぶれのジョニー。
(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))