ハイパーシコシコ自分語りうどん部

†お会計時に渡されるクーポン券は食器返却のときそのまま捨てがち†

僕らの走ってゆく道は

 

忘れない 忘れない

夢があれば

君も僕らも なれるんだ

なりたい自分に

Next SPARKLING!! - Aqours

 

新しいAqoursの始まりの歌が、すぅーっと胸に染み込んでいくのが分かった。

Aqours 5th LoveLive! ~Next SPARKLING!!~


公演1日目の最後、僕は、僕が探し求めていた5thライブを見つけた。

 


これまでのナンバリングライブは「答え合わせ」だった。

Aqoursから受け取った輝きを力に、就職活動を乗りきった3rdライブ。

夢の場所で笑って会いたいと、修論の審査を乗り越えた4thライブ。

どちらも僕が信じたラブライブ!サンシャイン!!を胸にライブに臨むことができた。

答案用紙は埋めた。正誤なんて関係ない。自分の信じた道が正解だと信じていた。

だから怖くなかった。 どんな輝きが待っていても、そのすべてを受け止めきれる自信があった。


でも、5thライブは違った。

学生から社会人となり、日々の生活を送るので精いっぱいの毎日には何もなかった。

なんとなく「おもしろそう」だと思って選んだ今の仕事は、毎日を繰り返すうちに「何のために勉強をしているのか」「この会社で何をしてゆきたいのかという本来の目標でさえ見失っていくような感覚さえ覚えた。


だから、少しだけ怖かった。

今までとは違う。これまでのように胸を張って会えるかわからない。

そんなことを考えながらライブに臨んだのは初めてだった。

 


僕の不安をよそに、Aqoursは容赦なく輝きを放つ。


まるで当たり前のように行われているアニメとのシンクロは洗練され、ライブへの没入感を加速させた。

大画面に映し出されるキャストはアニメと同じような構図で抜かれ、スモークや紙ふぶき、風船などの演出も作品の世界観を醸し出した。

楽曲にはキャラクターだけではなくキャストの想いも付与され、それを受けたファンの一体感は凄まじいものとなった。

 

僕といえば、最初の3曲で喉がつぶれた。

憧れの人と「I live! LoveLive! Days!! と叫んだ。

Aqoursと一緒になって踊った。

目の前に、大好きなルビィちゃんが現れた。

ラブライブ再決勝の舞台を、10人目として見届けた。

大きな声で「10!」と叫んだ。

そして、新しいAqoursの歌を歌った。


楽しかった。本当に楽しかった。

 

 

だから、虹がかかったときは本当に感動した。


まるで本物の虹を見つけたときのように「あっ」と声が出た。

まるで本物の虹を見つけた時のように、嬉しい気持ちになった。

まるで本物の虹を見つけた時のように、それを大好きな人に見せたくなった。

 

不思議だ。

どんなに悩みや不安、虚勢で着飾っても、Aqoursは僕を丸裸にしてしまう。

 

「みんなで叶える物語」が、そこにはあった。

 

 

全くの個人的な話だが、僕はライブ中に連番者の顔を見るのが好きだ。

それは、大好きなAqoursを目の前にして輝いている人の笑顔を見ることができるから。感極まって涙している姿を見ることができるから。予期せぬ楽曲のイントロに、顔を見合わせて声を荒げられるから。

そして、それら全てを独り占めできるからである。

 

ライブを見る観客の視点は、100人いたら100人とも違う。1000人いたら1000人とも違う。

だからこそ、そんなときに共有することができた「感情」というものは何物にも変えがたい。

人の想いを汲み取ることが苦手な僕にとって、大好きなAqoursを通して共有できた「感情」は、友達と僕の距離を最も近くする。

2人だけの「宝物」になる。

「宝物」は、のちに続く2人だけの「物語」になるのだ。

 

 

これまで僕は、沢山の人達の表情を見てきた。


大好きな曲が披露されると、顔を見合わせて喜びを爆発させた。

どちらかが泣いていると、背中をたたいて励まし合った。

Aqoursが歌い始めた途端、会場にいる仲間の顔が浮かぶこともあった。

Aqoursのパフォーマンスをみた瞬間、この会場にいない仲間の言葉が聞こえたこともあった。

 

沢山の人との沢山の物語が、僕を形作っていた。

 

忘れない 忘れない

夢見ること

明日は今日より夢に

近いはずだよ

Next SPARKLING!! - Aqours

 

そして気づく。

そんな宝物を大切にしたい、と。
Aqoursと仲間と紡いできた物語を大切にして前に進みたい、と。

 

虹の一部になっているとき、なんとなく掲げたブレードの先を追ってみた。

すると、眼下に広がる無数の光が視界から外れ、僕が掲げる光だけが煌々と輝いていることに気づいた。

 

そうだ。

これは、そういう歌なんだ。

 

 

 

僕には夢が無い。

 

虹はいずれ消える。

 

でも、だからこうして、沢山の宝物を抱えて僕らはまた走り出せる。

 

零さないように

零してもまた拾えるように

 

あの虹をまた、架けられるように。

 

 

虹が架かった後の空は、眩しいくらいに青かったから。

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2019.06.14

ぶれぶれのジョニー

(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))