2期6話「MIRACLE WAVE」より
見ました?この表情???
この間僅か0.4秒。0.4秒の間に、仲間を鼓舞するルビィちゃんの熱い想いの全てが込められているわけです。1秒をフィルム上24コマに分けて作画しているとすると、単純計算で1コマ当たり0.042秒となります。つまり0.042秒しか同じ表情を観ることができません。ヤバくないですか??そんなミリ秒単位の中に黒澤ルビィの想いを全部詰め込んだ原画マンがいると思うと興奮しませnか???僕はします。ありがとう。ルビィちゃんをこんなに可愛く描いてくれてありがとう。
「(作画班の中に、絶対黒澤ルビィ好きがいる…)」
ラブライブ!サンシャイン‼︎作画班の中に 通称:黒澤ルビィ絶対かわいく描いたるマン がいる…そう考えた私は、ルビィちゃんをコマ割りで追いかけてみることにした――。
黒澤ルビィ とは?
紹介文の中で彼女は「泣き虫で臆病」というように紹介されています。
1期1話「輝きたい‼︎」より
1期9話「未熟DREAMER」より
確かにアニメの第1期を観てみると、花丸や木の後ろに隠れている描写が目立ちますね。花丸に置いていかれて泣いちゃったり、善子ちゃんに追いかけられてしまうだけでも涙ぐんでしまっています。確かに「泣き虫で臆病」かもしれません。それでもかわいいね^~~~~~。
一方、大好きなスクールアイドルを目の前にすると…?
このお顔です。
合掌。
大好きなスクールアイドル、大好きな友人に向ける笑顔のなんと尊(たっと)いことか。これを輝きと言わずに何と呼ぶのでしょうか。私は知りません。振り向きざまのカットなので、実際のアニメでは4枚目しかじっくり見れないことが残念ですが、それでもこんなにも愛くるしいのです。このカットを見ただけでも、人がいい、優しい、という彼女の性格が透けて見えますよね。最高。僕はもうこのころから「ルビィちゃかわいい~~~!!!」と唸ってました。今も唸ってます。へ。えへ。えへへへへ。
コミカルビィ
物語に笑いは必要不可欠です。ましてや、ラブライブ!サンシャイン‼︎という比較的ヘビーな物語の中で生まれる笑いは、視聴者である我々にホッと一息つく猶予を与えてくれます。
作中でなにかとコミカルな描かれ方をするのは善子ちゃんという印象を受けがちな我々ですが、実はルビィちゃんもコミカルに描かれていることが多いです。これを通称:コミカルビィと呼びます。
ここでは、ちょっと変わったルビィちゃんの魅力を紹介しましょう。
1期10話「シャイ煮はじめました!」より
曜ちゃんが海の中からルビィちゃんをくすぐるシーンですね。
「作画崩壊」「手抜き」と揶揄することは簡単です。
ですがよく見てみてください。見れば見るほど、この表情が”味わい深いもの”のように感じてきませんか…??身体にも構造にも違和感がないことから、”あえて”このような表情にしたのではないか、と考えられます。この間わずか0.4秒です。一枚目は”ルビィちゃんでもしそう”な極楽顔ですが、逐一映像を止めなければこの表情を拝むことができません。作画班の遊び心が感じられますよね。
2期8話「HAKODATE」より
静止画だけでおもしろいですよね。
3人の大きなお口から悲鳴が聞こえてくるようです。かわいいですね。
こちらもわずか0.4秒。倒れる瞬間に善子ちゃんは「チョキ」を出していますね。敗北を悟っているというわけです。そしてこういうき松浦は、大抵「(何やってんだか…)」と言わんばかりにちょっと斜に構えた表情をしています。そんな”ドライな部分”も持ち合わせているところが魅力の果南ちゃんですが、実は混ざりたいだけなのかもしれませんね。教えてください果南推しの方。
松浦「(何やってんだか…)」
松浦「(楽しそう…)」
コマ送りにしてみると、それぞれのキャラクターの心理が窺えておもしろいですね。
シュールビィ
1期12話「はばたきのとき」より
他校の生徒に追いかけまわされるルビィちゃんをコマ送りにしてみました。後ろの女学生はいいとして、ルビィちゃんが手を伸ばしている理由については考察が必要ですね。いつもは追いかける側なので、きっと追いかけられ慣れていないのでしょう。”癖”なのかもしれませんね。あとずっとこっちを見ているようでじわじわきます。
曜ちゃんたちに動きがないところも、対比があっておもしろいです。
2期8話「HAKODATE」より
ラッキーピエロ(通称:ラッピ)から逃げ出すルビィちゃんです。
手で顔を覆いながらも、しっかりと店の前の段差を降りていますね。素晴らしいバランス能力です。しかし段差を確認せずに降りることは不安全行動です。ヒヤリハットとして報告しなければなりません。注意しましょう。
このお店の前はすぐに交差点であることから、どこまで顔を手で覆っていたのか妄想するのも面白いかもしれません。
はい、というわけでコミカルな描かれ方をされているルビィちゃんを集めてみました。テレビアニメ1期当初は「小動物」「マスコットキャラクター」というイメージが強かった彼女ですが、ラブライブ!サンシャイン‼はそれを逆手に取ります。
黒澤ルビィ絶対かわいく描いたるマンにおける信頼性
さて、黒澤ルビィちゃんのいろいろな表情を観てきましたが、黒澤ルビィ絶対かわいく描いたるマンの本領を発揮するのはここからです。
ところで、あなたの抱く2期の黒澤ルビィちゃんの印象はどんなものでしょう?きっと「成長」「期待」「芯の強さ」といった点を挙げるのではないでしょうか?
2期7話「残された時間」より
おっしゃる通りです。
見てくださいこの「決意」を湛えたかわいらしいお顔。
”信念”のようなものが感じられる一方で、かわいらしさに拍車がかかってますね。美人さんです。黒澤ルビィ絶対かわいく描いたるマンもそろそろ本気を出してきたみたいですね。
これは当時セリフも相まってハチャメチャに泣きました。今もちょっとうるっときます。彼女が何と言ってるか知りたい未視聴の方は実際に観てみてください。この頃から彼女の顔に「決意」の表情が多くなる印象がありますね。一番はじめに上げたMIRACLE WAVEの4枚もそうです。自分の感情を自らの意思で口にする場面が増えます。
2期8話「HAKODATE」より
いや、泣くて。
こんな慈愛に満ちた表情できます???15歳でっせ???????こんな表情浮かべて人に優しく語りかけられるのってマザー・テレサかガンジーかルビィちゃんくらいでしょ??????????作画班わかっとる?????????????????わかってやっとる??????それ????????????????????????
そして極めつけはこれ。
姉との最後のステージで
清々しい表情を浮かべながら
ハイタッチ
そしてこの笑顔
カメラにアピール。
完☆璧。
姉と最後のステージでこんな表情でいる時点で泣きますしハイタッチした後すっごい嬉しそうなので泣きますしカメラにアピールを欠かさない「THE・スクールアイドル」な黒澤ルビィちゃんで泣きます(ここまで一息)
眼球砂漠葬送。
とても素敵ですよね。本当にこの「一瞬」にすべてが込められているようで、今でも鳥肌が立ちます。タイマーで計ってみたら、こちらのルビィちゃんが映っている時間はたったの0.8秒でした。ダイヤさんもまたええ表情してるのがグッとくるよね。このハイタッチにいったいどのような想いが込められているんでしょう。想像するだけで胸が熱くなりますね。ありがとう黒澤ルビィ絶対かわいく描いたるマン。ありがとう絶対かわいく黒澤ルビィの絵コンテ描いたる酒井和男監督。
生きてるんすわ…
コマ送りでルビィちゃんを観てみた感想
めちゃめちゃにいいっすね。
ルビィちゃんという人間の新たな一面をまた垣間見たような感じがしました。というのも、彼女は姉・ダイヤとともに「品行方正」な少女である。という印象をずっと抱いていたんです。善子ちゃんとの別れの挨拶でも「「ごきげんよう~」」(※2期5話「犬を拾う。」参照)と言ったりしていますし、挨拶も欠かさない。彼女が礼儀正しい名家の娘である、というのは間違いないんです。
ただそれ以上に今回は「天真爛漫という言葉が似合うなぁ」という印象を抱いたんですよ。
彼女、笑顔が多いんですよね。
Aqoursの中で天真爛漫と言えば誰か、と問われると、僕は千歌ちゃんや鞠莉ちゃん、曜ちゃんを挙げます。しかし驚いたのは、ルビィちゃんも結構な確率で笑っているということ。それは困ったように笑う時もあれば、本当に嬉しそうに笑うこともあります。
そんで上述した3人と異なるところって、”どんな感情でも素直に表に出せる”ってところだと思うんですよ。喜怒哀楽が目につきやすいんです。千歌ちゃんも曜ちゃんも鞠莉ちゃんも、きっと悲しいことがあっても人前では泣きません。でもルビィちゃんは泣くことができる。素直な感情表現をすることができるでしょう。それは子供っぽいかもしれませんが、それって人の感情に寄り添える優しさの裏返しだと思うんですよね。
守りたい。この笑顔。
そんな彼女がスクールアイドルとしてステージで踊る姿は、本当にキラキラしていてまぶしいです。ルビィちゃん、加入当初から「ウィンク」することがすっごく多いんですよ。回を重ねるごとにAqours全員ののウィンク数は増えていっているんですが、中でもルビィちゃんははじめからウィンクをしている。ずぅっとウインクをし続けている。
その理由が、憧れのスクールアイドルになって見よう見まねでウィンクしているのかなぁとか考えたらあまりにもかわいいですし、”アイドルのウィンク=ファンサ”という点を踏まえた上でお客さんを楽しませようとしているものだとしたら、そのスクールアイドル愛にグッときてしまう。
たぶん私は、そんなスクールアイドルという「好きなこと」に対して真摯に向き合う彼女と、スクールアイドルという「好きなこと」を続けるうえで、まっすぐに自己を表現がすることができる彼女のことが好きなんだと思います。
だからコマ送りして推しをみるの、めちゃめちゃ良かったよ、という話。
ルビィちゃのウィンク、いいよね。
あとがき
2020年5月11日~5月18日までの期間、youtubeにてラブライブ!サンシャイン‼シリーズ全26話が公開されているということで、休日を利用してひととおり観返してみました。まだ未視聴の方はよかったら観てみてくださいね。あと一日しかないけど。ほんとに良いから。
アニメを観終わった後は”感情”になっちゃうもんだからいつもエモいこと書きがちなんだけど、「ラブライブ!サンシャイン‼をプレゼンする」って目標を掲げて書いた結果このようになりました。なんだろ、なんかすみません。
いきなり現実の話になって申し訳ないんですが、人と人が分かり合うことってものすごく難しいですよね。どれだけ相手のことを思いやっても誤解が生じる場合もあるし、そもそも分かり合えない場合もある。
その点ラブライブ!サンシャイン‼って、すごく良くできた作品だと思うんです。
人と人が分かり合うためには、コミュニケーションが不可欠です。でもなかなか”素直になれなくて”本音を話せないこともある。本音を話せても、言葉を選び間違えるだけで”届かない想い”が生まれる。そういった「コミュニケーションの難しさ」「相互理解」というものを描いたのが1期9話の「未熟DREAMER」であったり、2期4話の「ダイヤさんとよばないで」、2期5話の「犬を拾う。」だと思うんです。
結果としてこれらは「素直に思っていることを話す」「意見を受け入れ、そのうえで自分達の意見も伝える」「ちょっとだけ信じてみる」ということで、話はうまくまとまるんですけど、これって現代を生きる上でのヒントを与えてくれるテーマだと思っているんですね。だから好きなんですけどね、ラブライブ!サンシャイン‼。
それにしても、ルビィちゃんは、まっすぐ人に想いを伝えられるようになったよなぁ…(しみじみ)と思うわけです。サンシャイン‼のセリフって、なんかポエミーでちょっとだけこっぱずかしいこともあるけど、それくらいまっすぐな想いをもって人と接してぇなぁ、と思えるんですよね。そしたら分かり合えない人とも、ちょっとくらいなら分かり合えるかもしれないと思えるというか。
分かり合えるかどうかは置いといて、分かりあおうとすることが大事じゃないのかなって思えるわけです。この作品のおかげでね。
今回の試聴でそんなことを考えていた僕なのでした。
各キャラクターそれぞれにテーマがあると思うんで、よかったら他のメンバーの魅力もコマ送りにして教えていただければ嬉しいです。
オマケ
ルビィちゃんの「への字口」が一体どうなってるかわからんくてなんか好き。
#うちで輝こう
ぶれぶれのジョニー
(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))
2020.05.18
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