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画面の向こう側にTOKIMEKIはあったのか? ~ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2nd Live! 感想~

 

「「「「「よろしくお願いします!!!」」」」」」

元気よく挨拶をしたニジガクメンバーの声に、返ってくる声援はありませんでした。

いつも届けていた声が届けられないのはこんなにももどかしいものだったのかと、改めて感じてしまった瞬間、彼女たちはどんな気持ちだったのでしょう。何を思っていたのでしょう。

画面越しに見えた彼女たちの素顔について、今日は語れるだけ語ってゆきたいと思います。

 

 

過去と未来の懸け橋

Brand new Story 公演2回、Back to the TOKIMEKI公演1回、計3回で披露された楽曲数(EN.のメドレー含む)は29曲。そのうち新曲は19曲でした。すごすぎ

虹ヶ咲学園スクールアイドル部の大きな特徴は、”全員がソロのステージを作り上げる”ことでしょう。そして彼女たちのパフォーマンスを見る上で嬉しいのは、ニジガクメンバーそれぞれの物語をじっくり追いかけることができるということ。それゆえニジガクDDとなってしまっている筆者ですが、じっくり追いかけられるということは、それぞれのメンバーの”変化”を見ることができますね。

 

そんな”変化”という着眼点から見た今回のライブ。まず感動したのは、エマちゃん役の指出毬亜さんのパフォーマンスでした。なんて柔らかい表情で歌うのでしょうか。

もともと柔らかい雰囲気を身にまとった方だと感じていましたが、歌に感情が乗りまくっていて鳥肌が止まりませんでしたね。しかもイヤホンしてたからさ。もう、直にマイナスイオンが流れ込んでくるんです。耳に。そんな彼女の歌う哀温ノ詩、本当に聴けて良かったですし、Evergreenのほほえみにもやられてしまいました。

 

続いて歩夢ちゃん役の大西亜久里さん。堂々とした素晴らしいパフォーマンスでしたね。Say Good-Bye 涙もそうですが、今回は「夢への一歩」が特に染みました。私はCメロの「これまでずっと支えられて~…」という歌詞で歩夢ちゃんとあぐぽんの気持ちがリンクするところが大好きなのですが、その立ち振る舞いはまっすぐに歩夢ちゃんと向き合っている姿が浮かんで胸が熱くなりました。これからも2人、一緒に歩んでく姿を見たいなぁと思った次第です。

 

そして愛さん役の村上奈津美さん。もう~~~~~~ね!パフォーマンスが最高!!!

めちゃめちゃ楽しい気持ちになっちゃっいました。とにかく運動量が半端ないのにぶれない歌唱。楽しい~~~!という気持ちを表現したダンスは、もはやエクササイズの域に到達していましたね。ビリーズブートキャンプでももうちょいおとなしめの運動量じゃないかと思います。

それにしても不思議なんですよね。愛さんが笑ってると私も笑顔になっちゃうし、愛さんが手を振ってくれると振り返したくなっちゃいます。それで君も「楽しいの天才だよっ!」とか言われちゃあね…おれは楽しいの天才なのかもしれん…とか思っちゃうのも必至だよね。レスは私にしてたので、楽しいの天才は私で間違いありませんけども(カメラ)

人をノせるのがとても上手なのは、愛さんもなっちゃんも変わらないのかもしれませんね。

 

 

虹ヶ咲初のユニット合戦

続いては筆者がどうしても語りたかったニジガクユニット頂上決戦です。いやぁ乱世乱世。ニジガクユニット戦国乱世ですよ。私の推しユニットはQU4RTZなのですが、まぁあんな世宵の良いステージ見せられちゃあね…DDなっても許してよ…と、部屋の隅を見つめながらつぶやいております。

 

まずはDiverdivaのステージから。

ミラーボールパイセンですね。私以前こちら↓でユニット楽曲視聴感想記事なるものを書いたんですが、もうステージのイメージまんまで脳汁ぶっしゃああああああああ溢れました。太陽に月。ミラーボールにレーザービーム。おまけに客席が星空みたいになってるもんだから、後ろから2人が抜かれたときは脳汁溢れすぎて床上浸水しちゃいました。えへへ。僥倖???

 

bladebreakjohn.hatenablog.com

 

パフォーマンスで鳥肌が立ったのはLove Triangleです。なんなんですかねあの愛さんの表情???

とても素直な気持ちを歌っている楽曲なので、パフォーマンスにギャップが生まれて最高でしたね。いつも元気いっぱいな愛さんはしおらしく、いつも余裕たっぷりな果林先輩が物憂げな表情を浮かべているそのギャップに見事やられました。ぶれジョニ5段、2手にて投了です(←”にてにて”ってこれ愛さんにウケソ~www)(←愛想笑い)

 

そして果林先輩。カメラに抜かれる瞬間を待ってましたね。おかげで私は彼女にガチ恋しちゃいました。オンラインライブは罪ですね。レスを自分にくれたと勘違いしちゃいますから。あの楽曲は三角形だから美しいので、私が入ってLove Quadrangleにないか心配です。という妄想をしています。取り越し苦労。

 

兎にも角にも、村上さんと久保田さんのパフォーマンスのみならず、2人の関係性にもグッときましたね。互いが互いを讃えあい、切磋琢磨しあう姿がこんなにもお似合いなのはあの二人しかいないでしょう。MCでのあの二人の様子を見て、私はそう思いました。

 

 

QU4RTZ

 

理性を保つために頭を抱えたのは久々でした。

ライブ未披露やスクスタ未披露の楽曲って、どうしても曲のイメージからステージのイメージを広げてゆくしかありません。小説を読んでいるときのように、発言や言動からキャラクターの造形を深めたり、はたまたモノローグから世界観を作り上げたりと、この楽曲のライブパフォーマンスについてもイメージを膨らませていたんです。勝手にね。

そしたらこれだもんね…

はじめ、自分が描いてたQU4RTZのイメージがまんまで「うわぁあああああああ!!?!?!!??」って叫んじゃったんです。そしたら4人のきれいなハーモニーをかき消しちゃったんですよ。心底腹が立ちましたよね、自分に。

そんであのかわいいの4画面。友達とやるマリオカートでももうちょい視点定まるりますよね。結果全員見ようとして全員ちゃんと見れないという。ほんとどうすりゃよかったんでしょう。どうして分割したの。

衣装もかわいすぎるしさ…(←これめちゃめちゃ重要)。ちぇみーの頭にリボン乗っけた人に紫綬褒章あげたいよね…。あと彼方ちゃんの髪型がね…とても良くてね……(語彙が飛んで特にこれ以上は言えない)

 

そしてBeautiful moonlight。もう言うことありません。紫に彩られた美しい夜のステージに浮かび上がるシルエット。最高。2人ずつの掛け合いのような歌唱がとてもよかったです。

私、しおらしいかすみんめちゃめちゃすきなんですよね…

 

とかく美しい"調和"の世界が、そこにはありました。

 

 

AZUNA

楠木さんが語っていたように、とてもかわいらしいパフォーマンス、という言葉がしっくりくるステージでしたね。

私は歩夢、しずく、せつ菜の3名がきゃぴきゃぴしているところってなかなかイメージできなくて、それでも絶対かわいらしいの似合うよな、という矛盾した感情を抱いていたんです。3人ともどこかこういう正統派アイドルソングは路線じゃないな、でもやったら似合うんだろうな、という、今までにない路線の開拓にも似た、”期待”、ですね。

そして披露されたDream Land!Dream World!を観たとき、にやにやが止まりませんでした。やっぱりこういう正統派アイドルソングもやりたかったんじゃん。って。(←誰?)なんか一人ではやらなそうだけど、3人なら喜んでやりそうな雰囲気を感じて(キャラの話ね)こっちまで嬉しくなってしまったんですよね。衣装もとんでもなくかわいいし。それを話してるキャストのみんなもかわいい。かわいいのエ〇クトリカルパレード。

 

楽曲の持つ世界観を見事に表現したステージの数々には、甲乙つけがたいそれぞれのユニットの魅力が溢れていましたね。こりゃ平定も難しそうですわってことで、私は心を納得させたわけなのでした。

 

 

オンラインライブとニジガクの親和性

さて、ラブライブ史上初となった”オンラインライブ”の印象はいかがだったでしょう?私自身、”オンラインライブ”という形式のライブは初めてだったため、当初は「(在宅LVみたいな感じかな~)」と軽く構えていました。甘かったですね。トイレにすら行かせてもらえかったじゃんすか。

 

そんな状況が生まれてしまった大きな理由の一つは、やはり連続17曲披露とかいう「暴君セトリ」でしょう。ユニット新譜→ソロ新譜→ユニット新譜→ソロ新譜→…といったように、新譜がとめどなく披露される様はまるでジェットコースター。ん?ここはA・ZU・NAランドかな?と思ったくらい、息をつく間もなく新曲がパレードしてきましたね。これでは私も行きようがありません。だって見たいもんSing & Smile。

 

そうしてこのセトリの全貌が明らかになったとき、私は思わず膝を打ちました。

それはニジガクにしかできないセトリだったからです。

たとえばユニット楽曲を披露した後、普通なら合間を開けずに全員曲を披露することはできませんよね。最後のユニットの衣装替えが必要になるからです。しかし虹ちゃんにはこれができる。彼女たちのステージは基本ソロ活動であるが故に、衣装の切り替えに制約が少なく、さらには(言い方は悪いが)ソロで時間を稼ぐことができるからです。そしてこれは、μ's、Aqoursにはできない演出でした。

 

そして、その”ニジガク限定”のステージを可能としたのは、何といってもセットをエリア分けすることで、世界観の形成をスムーズに行ったということでしょう。セットを上下のエリアに分け、カメラが他方を写さないことで、今まで暗転後に用意していたであろうセットや装飾を、他のキャストのパフォーマンス披露中に用意することができる。

するとどうでしょう?彼方ちゃんのベッドやQU4RTZのブランコなども用意しやすくなり、ポンポンとテンポ良く楽曲を披露することができるようになる、という寸法です。

 

私はこのオンラインという”観客のいない会場”の特性を逆手に取ったステージ構成と、制作陣の着想に身震いしました。観客がいないという状況を最大限利用し、さらにはニジガクの「なにが飛び出すか分からない」という期待感を、最大限まで高めたわけです。こういう”オンラインならでは”のみならず、"ニジガクにしかできないステージ"を、私は求めていたのかもしれません。

 

他にもAR(無敵級のハートエフェクトやサイリウム)や、演者の周りをぐるぐる回るカメラ等も素晴らしかったですね。今までの2.5次元が、どちらかと言えば3次元よりに、スクスタ寄りになっているようで、今までとは違うライブへの没入感を高めてくれました。2.7次元といったところでしょうか。ラブライブ!の新たなシンクロの形を垣間見た気がします。

 

  

それは、虹を架けるまでの物語

私は虹ヶ咲メンバーのMCがとても好きです。

まっすぐでまぶしくて、なのにどこか自信がなさげで、それでも前を向こうとする姿に、何度勇気づけられたことでしょう。何度もらい泣きをしてしまったことでしょう。

小泉さん、とても怖かったのでしょうね。既に出来上がっているコミュニティーに飛び込むのって、とても勇気のいることです。あれだけ素晴らしいパフォーマンスをしてなお、泣きじゃくる姿に、10人目としての重責を垣間見てしまった。それだけに、彼女を励ますニジガクメンバーの姿がとても暖かく、そして優しかった。同時に、ここで声を届けられたらいいのにな、と、そんなことを思わずにはいられませんでした。

 

そして相良さん。納得のいかなかったところがあったかもしれない。満足がいかなかった点があるかもしれない。それでも、最後まで笑顔を絶やさないその姿はかすみんそのものだったし、あなたにしか作れないステージがそこにはあったと思うんです。ラブライブ!の歌詞はぐんぐん前に進むから、気持ちが追い付かないときもあるかもしれない。それでも、かすみんはもっとかわいいんだって、もっともっとキラキラできる子なんだって感じたのは、相良さんが彼女に向き合い続けてきた想いの果てにあったものなのだと思いました。

自信を持って、なんで簡単にいえることじゃない。それでも、とびっきりの笑顔がはじけるステージを再び見れる日が来るなら、その時は、声が枯れるくらい応援したいと思います。

 

声援が力になっている、と何度も何度も伝えてくれたちゅんるん、なっちゃんかおりん。ニジガクのみんなが支えてくれたんだよ、こういうところ頑張ったんだよ、と、大切な仲間との語ってくれたあかりん。今までのライブを胸に、これからのニジガクを語ってくれたちぇみー、ともりる。そして一歩一歩確実に進化し、ニジガクを引っ張っているあぐぽん。彼女たちのひとことひとことが嘘偽りなく、そしてまっすぐだから、こんなにもたくさんのファンが応援しているのでしょう。

 

 

画面越しでも色褪せない”TOKIMEKI”が、そこにはありました。

 

 

やまない雨が大地を潤し、満開の花々を咲かせる日まで。

そんな日もあったねと笑いあえる日々を、私も描いてゆきたいものです。


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ぶれぶれのジョニー

(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))

2020.09.14