ハイパーシコシコ自分語りうどん部

†お会計時に渡されるクーポン券は食器返却のときそのまま捨てがち†

はじめて沼津に行ったはなし

 

こちらは2018年1月29日に、私がはじめてアメブロに投稿した記事になります。

ブログ開設から半年が経過し、当時の私がどのように感じていたかを"イマ"と比較したいと思い移植してみました。

Aqoursを追いかけ続けたこの半年間で、身の回りの環境、考え、好きなものに対する意識がだいぶ変わっろうなぁと思ってましたが、面白いことにこの記事に書かれている自分の根っこの部分は全く変わっていませんでした。

14,000字弱程の勢いで書いた記事ですが、おヒマならぜひ『あったけぇ』のくだりくらいまででも覗いてってくだせぇ。

では。ノシ

 

2018.08.07

ぶれぶれのジョニー

(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))

 

 

 

 

はじめまして。
ぶれぶれのジョニーと申します。
まずは、このよくわからんブログを覗きにきてくださったこと、感謝申し上げます。
ありがとうございます。

 

それでは簡単な自己紹介から。
名前を、ぶれぶれのジョニーといいます。
名前の由来は、よく金ブレ(サイリウム)を壊すから(blade break)、意思が簡単にぶれるから、ということろから持ってきています。ジョニーに深い意味はないです。
ラブライブ!およびラブライブ!サンシャイン!!が好きな大学生です。

こんなところでしょうか。

 

次に、このブログを書くに至った経緯を。

私は2017年12月16日に、Aqoursクラブ活動 LIVE&FAN MEETIG ~Landing action Yeah!!~ 沼津公演昼の部に参戦するため、沼津を訪れていました。
ファンミの開催日は土曜日ということもあり、翌日には念願であった聖地巡礼もしてきました。結果としてファンミは大成功、聖地巡礼も最高の思い出にすることができ、満足のまま沼津を後にすることができたのです。
が、
それから数日の間は屍のようでした。「沼津」「最高」この2単語だけをひたすら撒き散らすアンデッド。周りからすればさぞかし迷惑な話でしょう。でも、地元から遠くかけ離れた沼津という地で、それほどにまで素敵な体験をさせてもらったのも事実。私の語彙が戻るにつれ、「当時感じたことを忘れたくないな。」と想うようになり、最終的には「何か形あるものに残しておきたいな。」と考えるようになりました。
こうして、私は筆(キーボード)をとることにしたのです。

 

長くなりましたが、簡単に言えば、
沼津にこころを動かされちゃったから、体験記を書いた。
というものです。

 


沼津での体験を通して気づいたこと、感じたことを、写真と共に少しでもお伝えできたらな、と思います。若輩が故に文章も拙いとは思いますが、少しでもお読みいただければ、ジョニーとっても嬉しいです。

前置きが長くなりました。体験記に移りましょう。

 

先に申し上げておきます。
沼津

 

あったけぇ

 

んです。

これだけでも覚えていただければ。
では、よろしくお願いします。

 

 

初☆沼津

突然ですが、
「あなたは、ラブライブ!サンシャイン!!の聖地である沼津市に、行ったことがありますか?」

 

「私はありません!」

 

「だから、来ました!!!」

 

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ででんっ!

やったー!!!


深夜0時に地元を出発し、沼津に到着したのは朝の9時。
興奮して夜行バスではあまり寝付けず、電車では寝落ちをかまし、それでもJR東海道本線から臨む太陽の光を浴びてきらきらと輝く相模湾の美しさに見惚れ、満身創痍だけども気持ちは元気全開daydayday的な状態で、なんとかたどり着きました。

改札を出てすぐ目に入ったのは、駅弁屋さんにでかでかと飾られたラブライブ!サンシャイン!!のポスターでした。


「(うおお、めっちゃプッシュされとる…!)」


これが沼津へのファーストインプレッションです。(アホっぽい)

あたりをよく見回すと、そこかしこに彼女たちの姿が目に入ってきます。
あっちにはポスター。
こっちにはG’sマガジン。
これだけでも、ラブライブ!サンシャイン!!という作品が沼津に寄り添って作られていることが伝わってきますね。


いざ駅から外に出てみると、もう大興奮です。
何度も見直した、アニメの中の景色が目の前に広がっていました。
「あっここ千歌ちゃんたちがビラ配ってたとこ!!!」
「これSaint SnowちゃんがAqoursちゃんに激励?してたとこやんけぇ!!!」
「や、ちょっとまってこれどこをとっても画になりすぎる…」
「おい!あっこにラッピングバスくぁwせdrftgyふじこlp;」


このままでは山から住宅街に下りてきたサルのような、節度のないオタクになってしまいそうだったのでいったん深呼吸。


落ち着いてあたりを見回すと、どこからでも彼女たちの姿を確認することができます。
ビルにでかでかと飾られたポスター。
まるではじめからその様相であったといわんばかりのラッピングバス。
ラブライブ!サンシャイン!!コラボカフェ。
それらすべてにAqoursメンバーのみんながいて、街に溶け込んでいます。
実在するはずのない彼女たちですが、なぜかそのときは彼女らの存在を身近に感じ、愛おしくてたまらなくなりました。

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(あっ…かあいい…)

風景やラッピングバスやひととおり撮影した後、ファンミの会場である沼津市民文化センターに向かうことにしました。
タクシーを使えば会場まではすぐだったとは思いますが、いかんせん初沼津ということでテンションもあがっており、沼津の町並みを眺めながら歩いてゆきたい気分だったのです。

 

 


ファンミ前

ファンミ会場が近づくつれ、ファンらしき方が次第に増えてゆくのがわかりました。
そんな中、パンフレットのようなものを配る方たちが。
お、これはもしや、と思い受け取ってみるとそれは、

 

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リ~フレット~♪

有志の方々により企画された、ヨーソロード、カナンレールへの招待券でした。
受け取ってみるとこれまたびっくり、上質な紙に懇切丁寧に説明が書かれてあります。しかもイラスト付き。企画者の熱意を感じます。


それにしても…いい企画ですよねコレ。


はじめに立ち上がってくれた有志の方に盛大な拍手を送ろうと思います。
ヨーソロード、カナンレールの実行にあたっては賛否両論あると思いますが、私はこの企画に賛成です。
だってキャストの皆さんを喜ばせたい!最高の景色を見せてあげたい!という気持ち、最高でじゃないですか。その気持ちが大事なんじゃないかなって思います。
このリーフレットを受け取った者のひとりとして、私も、みんなの一部となってこの気持ちを届けたい!そう強く思いました。
結果については後述しますが、このリーフレット、今でも私の宝物です。


そんなしてるうちに会場に到着しました。時刻は10時を少し回ったところです。
この時点で会場はたくさんのファンでごった返していました。私は真っ先に先行物販の待機列を探し、そこに並びます。
列に並んでいたのはおそらく200人ほどでしょうか。
もしかして、もう整理券なくなっちゃったのかな?と不安にもなりましたが、5分ほど並ぶと簡単にゲットすることが出来ました。箱の中にある紙を引いて、それを係りのひとに見せるだけ。私の整理番号は2300番くらいで、連番の友人は4500番くらいでした。いいのか悪いのかわからなかったのですが、時間的にこの番号はまぁ比較的いいほうなのでしょう。(適当)


そんなこんなで呼び出されるのを待っていましたが、なかなか呼び出しはかかりません。
ヒマなので辺りを見回してみると、いろんなファンの方がいることに気づきます。

推しのジャージに身を纏ったひと。
寝そべりやバッジなど、たくさんのグッズを手に談笑するひと。
推しのブロマイドを求めてさまようひと。
キャラに扮したひと。

とっても素敵な、愛に溢れた空間ができていました。

いいですよね、なんか。
私、ライブ前のこの雰囲気が大好きなんですよ。


だって、みんな笑顔なんですもん。


これから開催されるファンミへの期待と喜び、無事に公演を終えてほしいという願い。夢のような現実と、約束された未来。それらすべての感情がぐちゃぐちゃに混ざり合った先で、みんな笑顔でいられる。

そんな現場の雰囲気が、私は大好きなのです。

きっとこの会場にいる人たちの誰しもがこの日を楽しみにして、お仕事や学校など自分のことを頑張ってきたのでしょう。
こんなに素敵な空間を作り上げている、ラブライブ!サンシャイン!!という作品はすごいな。と思いました。


高槻さん、もうみんな、君たちからパワーをもらってるんだよ。
といいたいような、見せてあげたいような光景でした。

 

 

ファンミ


多幸感がすごい。ファンミーティング。


ファンミの帰り道、「ああ、幸せ…」しか言えないオタクになっていました。
沼津のことを綴ったブログですので、ここでは簡単なレポートに留めておきますが。
かわいい・おもしろい、この2点は大前提として、覚えている限りでの気になったポイント、気に入ったポイントを以下に記しておきます。


鈴木愛奈さんの待ち時間
②小宮有紗さんの『手』
③ギルキスのハーモニー
④レベルの上がってきたファン
⑤高度なテクを要求されるお見送り会

 

 

鈴木愛奈さんの待ち時間
メンバーの誰かが司会・MC進行をすると、ほかのメンバーは相槌を打ったりツッコミを入れたりしますね。オープニングのLanding action Yeah!!後の挨拶だったでしょうか、皆さん立ちでのMCのときに、鈴木愛奈さんが手を90°にして、そのまま自身の太ももにぽんぽんと当てながら、他のメンバーのコメントに相槌打ってるんですよ。(丁度キューピーちゃん人形みたいなポージング)


いや、かわいいかよ。(いきなり大前提の崩壊)


こんなに近くでキャストの皆さんを拝める機会はなかなかないので、なるべくAqoursの皆さん全体を観たいとおもい臨んだファンミですが、こんなにヤバイものだとは思いませんでした。(語彙の消失)
あいにゃの一挙一動全てがかわいすぎる…。
トークパートでは特に鈴木愛奈さんの挙動に目が行きがちでしたね…。

 

 

②小宮有紗さんの『手』
前述したように、私はAqoursの全員を観たい、俯瞰したいと思い今回のファンミに臨みました。
これはいわば貧乏性のようなもので、なかなか現地でのライブに参戦することが出来ない私にとって、割と近くで全体を眺めることの出来るまたとないチャンスだと思ったからです。ライブ中も、意識的にフォーメーションやダンスなどを窺うようにして観ていました。

そんな中始まったのは「聖なる夜の祈り」
クリスマス前のこの時期にとってもぴったりな、ジングルベルが止まらないとは対を成す、しっとりとした聖歌調のナンバーです。
この楽曲の前までは、「未来の僕等はしってるよ」「ジングルベルが止まらない!」等のアップテンポなナンバーが披露されており、会場の熱気は徐々に上がっていました。
しかしこの楽曲のイントロが流れ始めると会場の雰囲気は一転、ぐっと荘厳なものとなります。
9人が奏でる美しいハーモニー。

耳が幸せ。とはこのことを言うのでしょうか。
キャストの皆さんの奏でるメロディーの繊細さに、すっかり聴き惚れていました。


ところで、バラード調のナンバーって、なんか休憩時間~みたいな雰囲気ありません?
かくいう私も、他のアーティストさんのライブでは軽く休憩している節はありますが。
しかし、バラード調のナンバーほど、曲に込めたメッセージが強いのも事実。
私はそのメッセージをしかと受け取るべく、今回ばかりは目に耳に5感の全てに神経を集中させていました。

そんな中、曲の伝えたいメッセージを、歌声だけでなく身体で“体言”する方がひとり。


小宮有紗さんでした。


動きの少ないバラードの楽曲で、彼女から目が離せなくなりました。
彼女のひとつひとつの動作が流水のように滑らかで、それでいてダイナミック。
それは「私を見ろ」と言わんばかりのもので、生で観る彼女はこんなにも美しいんだ、とすっかり感心しきりでした。


そして、なんといっても、その『手』。


-キミの願い 星が見てるよ。
-みんなそれぞれ 頑張っているんだ。
-しあわせがキミと共にありますように


全てが彼女の手を通して伝わってくるようで、全てのフレーズが突き刺さりました。
途中から小宮さんを見ているのか小宮さんの手を見ているのかわからなくなってしまいました。(ちょっとなに言ってるかわからない)

 

ああ、ステージに立つ演者の方って、
曲を作った人、編曲した人、振り付けした人など、作品に関わったすべての人の“想い”を背負って、お客さんにまで届けるんだ…そんな責任があるんだ…。
なんて考えて、勝手にじんわりときてしまっていました。


本当に美しかったです。

 

 

③ギルキスのハーモニー
これはもう衆知の事実ですよね。それでも、トピックスにしたいほど痺れました。
特に、青空Jumping HeartのCメロ?(間奏明け)のところですね。

「わからないでもね 楽しそうだよーーー!」

の部分です。

個人的に思うギルキスの3人って、それぞれ「自分の歌い方」というものが確立されていて、上手い中にも「個性」がしっかりと出ているなというイメージを持ってるんです。3人ともすごく綺麗な歌声ですよね。
しかし、ユニットで歌うとなると話は別で、はっきりとした「個性」が故に、それらが混ざり合ったら危険なんじゃないの?とも考えてしまいます。なんというか王水と水銀と濃硫酸が混ざったらさすがにヤバイ、みたいな。(たとえが下手)
そのため普段ギルキスの楽曲を聴くとき、何でこんなにぴったりとハマるんだろう?といつも疑問に思うのです。楽曲については詳しくはわからないのですが、単純に歌が上手いから、という理由でこの疑問を片付けたくなかったんです。


でも、今回の公演を観て、少しだけわかったような気もしたんです。


積み重ねてきた時間の上に、この完成度があるんじゃないかと。


積み重ねてきた、というのは、彼女たちが歌を歌っていた時間、踊っていた時間、話し合ってきた時間、すなわち、ゆっくりと時間をかけて互いを理解しあっていった時間です。それらを中心軸として、周りに恐ろしいほどの努力を積み重ねてきた。こうした時間のすべてがあったからこそ、ライブという不安定な場面でもここまでのパフォーマンスを可能とした。
そんな感じじゃないかと考えていました。
(本当に恐ろしいのは、ファンにはその”努力”の時間だけ見せないというところだと思いますがね...)


結果で語る。


まさにプロですよね。彼女たち3人の歌声は、それらすべての時間を物語っているようでした。
最高に格好がよかったです。痺れました。

 

 

④レベルの上がってきたファン
今回の沼津ファンミ昼の部では、選択楽曲で「恋になりたいAquarium」が選ばれました。
見事ヨーソロードも成功し、美しい「光の道」が完成。私は席番号的にヨーソロードには参加することが出来ませんでしたが、斜め後方からその美しい光景を眺めることができ、とっても幸せな気持ちになりました。ヨーソロード完成後はファンのコールも一体感が増し、会場がひとつになったような気がします。
あの瞬間、とても居心地がよかったです。

ヨーソロード、カナンレールを企画した有志の皆様、素敵な景色をキャストの皆さんに届けよう、と発起してくださり、ありがとうございました。
会場の隅でオタクがひとり感動しておりました。

 

さて、ここでは「レベルの上がってきたファン」と題していますが、なぜ私がこのトピックスを挙げたのかをご説明しましょう。
先に述べたように、ヨーソロード・カナンレールの成功も相まって、キャストだけでなくファンのレベルも上がりつつあります。特に初期から披露されている青空Jumping Heartなんかが顕著な例で、現場を知っているファンなら誰でもコールを入れることが出来る、というような雰囲気を感じます。


この雰囲気に私は警鐘を鳴らします!ごーん!!!


ライブは基本的に自分と演者さんだけの空間!
他のお客さんへの配慮を忘れず、自由に楽しむ場!!


コールを入れるのに必死になって、自分自身が楽しむのを忘れたくなかったんですよ。
何が悪いというわけでもありませんが、私自身がライブの本質を見失わないためにも、ここに書き留めておくことにしました。

 

 

⑤高度なテクを要求されるお見送り会
幸せな時間というものは、あっという間に過ぎ去るものなのですね。
終演後は待ちに待ったというか、ここからが本番というか、キャストさんにお見送りしてもらう会です。私も、お見送り会の存在を知ったときから、誰に何を伝えようかをずっと考えていました。


…そしてたどり着いたのです、ひとつの答えに。

 

「みんなのめをみて、おっきいこえで“ありがとう”っていう」

……

………

 

いや小学生の学級目標かよ。


誰がなんと言おうと知ったこっちゃありません。いいんです、これで。
だって、こんな近くで感謝の言葉を伝えられる機会なんて、そうそうないんですもん。
私、ルビィちゃんが好きで、キャストも降幡さんが好きなのですが、じゃあ他のメンバーは好きじゃないのかと言われるとそんなことはなくって。それぞれひとりひとりからもらっているものがあったんですね。だから全員に感謝の言葉を伝えたかった。伝えるべきだと思ったんです。

開演前は緊張で嗚咽し、ぐっとこらえていないと涙が溢れそうなヤバイ状態だったのですが、終演後は多幸感でいっぱいで、今ならきちんと自分の思いを伝えられそうな気がしていました。


係員の方に促され会場を出る列に並びます。
お見送り会は、コンサートホールを出たすぐそこのところで行われていました。
てっきり会場のロビー辺りで行われるものだと思っていたので、前のファンの方がいきなり左に向かってバイバイしはじめたところで気づきます。


「(えっ…?)」
焦るまもなく視界に飛び込むきんちゃん。かわいい。
ここで気づきます。


「(ここっ…!?!!?あっ…し、しかもまさかの二段構えt!?!?!!!?!??)」


そう、Aqoursの皆さんは横一列ではなく上下互い違いに並んでいました。
勝手に横一列なもんだと勘違いしてたのです。
この時点で私の敗北は確定しましたが、お見送り会は続きます。

そのまま目が合うしゅかしゅー。かわいい。


「(言わなければッ…あの言葉を!)」

「ありがとう…」


何とか口から感謝の言葉を搾り出します。
そのまま目が合うあいきゃん。かわいい。


「(まだいける…もう一度…!)」
「ありがとう…!」


今度は全員に届くような声で、ありがとうと言えました。
そのまま目が合うりきゃこ。かわいい。

……

………

気がつくと、外にいました。
手が小刻みに震えていました。
体感的には一瞬、実際彼女らに向き合った時間は2秒といったところでしょうか。
本当に短い時間でしたが、ものすごく濃く幸せな時間でした。今でも彼女達の表情を鮮明に思い出せます。

2段で構えられていたのは、完全なリサーチ不足でした。
他のメンバーと目を合わせることが出来なかったのは本当に悔しいですが、前列の4人とはばっちり目を合わせてありがとうと言えたので、差し引いても嬉しい気持ちでいっぱいです。よかった。伝えられた。来てくれてありがとう。ありがとうを伝える機会を作ってくれてありがとう。


それにしても、みんなおめめぱっちりすぎ、かわいすぎ。(語彙の脱落)
特に逢田さん、マジパなかったっス。めちゃくちゃ瞳に吸い寄せられたっス。やばい。
だめだこりゃ。なんてこった。

多幸感がすごかったです。ファンミ。
よかったです。ファンミ。(語彙はどこに?僕の外に!)

 

 

聖地巡礼

ファンミーティング終了後はいよいよ聖地巡礼パートに移行です。ファンミ当日は沼津市中心街と沼津港付近を、次の日は内浦地区を散策する予定となっていました。
アニメのワンカット・ワンシーンで使われたポイントを中心として、時間があればその周辺を散策する、といったようなざっくりとした計画です。聖地巡礼は行ったところが多かったので、ここでは基本的にはサクッと、印象に残ったところはパリッと書いてゆきます。
(…文字では伝わらないかも知れませんが、どの場所もありえん興奮しています。あしからず。)

 

・やば珈琲
ウッドテイストで綺麗にまとめられた店内は、暖色の柔らかな光で照らされていてとっても落ち着いた雰囲気でした。隣の席の人が食べてたナポリタンがめちゃくちゃ美味しそうでした。

 

・あげつち商店街
ダイヤちゃんと呼ばれたい場所ですね。ここは夕方に訪れたので、2期4話のシーンをイメージするのは容易でした。このあたりからアニメのシーンを再現して写真取ったりしてました。(以降、シーンの再現を「野暮」と呼ぶ)
あげつち商店街を歩いていると、どのお店にもラブライブ・サンシャイン!!グッズが展開されていて、中にはサイン色紙やサイン入りポスターも飾ってあることに気づきました。
驚いたのは“老舗”のお店ほど、グッズが置いてある確率が高い、という事実。お店にいる気のいいおばちゃんの口からも、「ラブライブ」という単語が口から飛び出します。それがちょっとびっくり。また、写真撮ってもてもいいですか?という申し出を、どのお店も快諾してくださいました。少しですがお話もしました。内容は他愛ないものでしたが、現地の方と直接お話することができてとても嬉しかったです。人としゃべるのはあまり得意ではありませんが、これも旅の為せる業なのかもしれないな、と思うことにしました。

 

びゅうお(夜)
超絶ガンギマリスポット。格好つけたくなったときに来たいです。1期11話のようまりちゃんシーンを野暮したかったのですが、夜だったため断念。外はめちゃくちゃ風が強いです。どれくらい強いかというと、マイケル・ジャクソンのの「ゼロ・グラビティ」が出来るレベルで強いです。あまりの風の強さに、近くの木々は斜めに生えてます。

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(なんかボスとかいそう…)

 

・島郷海水浴場(昼)
本当に綺麗な青色をした海だと思いました。彼女たちが「味方なんだ 空も この海も」と歌った理由がよくわかるスポットですね。彼女は本当に素敵な感性を持っていると思います。
海側から後ろを振り返ってみると、うおぉ、本当に目の前に山がある…!となります。
カーブミラーがかなりエモいです。
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(えっっっっっっっも!!!!!!)

 

・安田屋旅館周辺
このへんはもうアカンですね。感動してずっと鳥肌が立ちっぱなしでした。
はじめて来る場所のはずなのに、なぜか「懐かしい」という感情を覚えたんです。

きっとそれは、何度もアニメを見返していたからというのがいちばんの理由になるとは思いますが、
それだけじゃない理由がありました。

いろいろと“近い”んですね。ここ。

”近い”というのは、千歌ちゃんちや三津シーなど、アニメに登場した場所や建物の物理的な距離が近いことを表しています。
実際にこの場所に来て、各建物の明確な位置関係を把握することができたこで、
あれほどの物語が、この“限られた空間の中”で展開されていたということに気づくことが出来ました。

みんながこの場所で成長していったのですね。


おもえば、
ピアノと向き合うために、海に身を投げようとした少女も。
0を1にしたいと叫んだ少女たちも。
後輩から“ちゃん”付けで呼ばれたかった少女も。
たくさん悩んで足掻いて、変わってゆく彼女たちの姿が、本当にたくさん描かれていました。


悩んで、足掻いて、ようやく前を向いたときに得られるその“変化”。
彼女たちには、その“変化”というものが良いものなのか、それとも悪いものなのかも、はっきりとはわからないのでしょう。
それでも前を向いて、ただがむしゃらに走り続けた。

そんな彼女たちの姿を観て心を動かされ、彼女たちの夢を応援したいと思った。
それはなぜか。
彼女たちが抱える“葛藤”というものが、私たちの誰しもが経験したことがあるようなものだから。
その些細な“変化”というものが、“成長”というものであることを、我々は知っているから。
誰しもが通ったことのある“青春”をなぞるような“ストーリー”と、彼女たちの“成長”が描かれた舞台を前にして、感動しないはずがないじゃないですか。

とにかくこのときは、素敵な舞台を選んでくれてありがとう、素敵な成長を描いてくれてありがとう、と製作スタッフさんに感謝しきりでした。


私は「アニメ」という切り抜かれた場面の一部でしか彼女たちのことを知り得ません。しかし、今日この場所を訪れたことで、ほんのちょっとですが彼女たちの「見えていなかった方の日常」を見ることができた気がして、とても嬉しかったんです。ほんの少しでも彼女たちを知ることが出来たのかな、と思えました。
この場所で過ごした“時間”というものが、“がむしゃらに駆け抜けてきた9人の少女の物語”となっていたのですね。

 

実際来てみないと、やってみないとわからないものって、本当に多いものですね。

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(安田屋旅館さん。いつか泊まってみたいです。)

 


・三津シー
いるかしゃんしゅごおい!!!
…ごめんなさい、言ってみたかっただけです。
正直、聖地巡礼以上に楽しんでいたかもしれません。この年になって水族館に来ることなんてあまりないので、テンションが上がってしまいました。イルカにアシカ、オットセイにペンギンなど、予想よりもたくさんの動物たちがいて、十二分に楽しめました。

アシカさんに追っかけられえてもそんな怖くないやろ~はっはっは梨子ちゃんルビィちゃんはかわいいなぁ~~~wwwとかほざいてましたが、ふれあいタイムでご対面したリアルのアシカさんはめちゃくちゃデカくて、本気でビビりました。デカい。あれは○られる。(実はオットセイさんだったみたいです。どんな間違いだよ)

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(揺蕩うクラゲ)

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(えっかわいい…こっちみてる…)

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(三津シーから臨む海。THE港町って感じがしていいですね。)

 

・淡島
走って登るレベルじゃないやい!やんやん!!
淡島神社への道なりは普通に登山でした。Aqoursウォーターを下の自販機で購入して、20分くらいで登頂。淡島神社の入口は日陰になっており、午後2時くらいの段階でもひんやりと肌寒かったです。しかしながら、上まで登ってくると汗びっしょりに…。途中「フタリノキモチィ…」となるスポットがありますが、ダイヤさんこんなとこまで来てくれるなんていい人すぎでしょ…と思いました。純粋に。運動不足のオタクにはしんどい...。

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(途中のとこ、とってもいい眺め。)

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(3年生...)

 


・島郷海水浴場(夕暮れ)
時刻は16時30分、内浦をひととおり観光し終え、旅の締めくくりに再びここに立ち寄ることにしました。
もともと島郷海水浴場かびゅうおで夕日を眺める予定だったのですが、ちょうど夕日の沈む時間だったので、せっかくなら“アレ”をやりたかったのです。

海水浴場に着き、眺める景色。
本当に美しい夕焼けでした。

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言葉が出ません。
代わりにじんわりと涙が出てきました。

なぜ涙が出たのかは分かりませんでした。ただ単に美しい眺めに感動したからなのか、それとも彼女たちと同じ視点を共有できたからなのか。あるいはそのどちらもだったのか。でも正直どちらでもよかったです。理屈じゃねえ。心揺れ動かされている今が全てなのだと思い、ただただその場に立ち尽くしていました。黙ってているとボロボロになりそうだったので、とにかく写真を撮ってごまかします。
写真を撮っていると、太陽も、その姿を伊豆半島に身を隠しはじめます。

さて、そろそろ“アレ”の時間がやってまいりました。
砂浜に“Aqours”の名前を刻むやつです。
おもむろに、その辺に打ち上げられていた木の棒を手に取り、Aの文字を書こうとします。

 

ボロカスに泣いていました。
いやいやいやいやままててまてまて!まだAだよ!?1文字目だよ!?!?
その調子でこの先どうすんのさ!?!?!?書けないよ!?!!?!?
Aqours”の文字を砂浜に刻み、夕日と共に写真に収める!それが私に与えられた使命だろうが!!!(何の使命だ)


なんとか自分を奮い立たせ、木の棒を強く握りしめます。
よし!それじゃあ頑張って続きをkあああああああああああああああああああ!?!!?!?!!?

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波が“A”の文字をさらってゆきます。
波が去ったあとの砂浜には、何も残っていませんでした。


耐えられませんでした。
しょうがないのです。2期11話放送直後だったこともあり、あの演出を前向きに捉えるにはあまりにも時間が足りなかったのです。
気付くと左足がびしょ濡れになっていましたが、もはやそんなことはどうでもよかった。
砂浜に彼女たちの残した軌跡を刻みたかった。たとえ消えるとわかっていても、書かずにはいられなかった。
なんとかすべての文字を書ききり、写真に収めます。
覗き込んだファインダーの先は、涙で歪んで見えませんでした。

その後しばらくすると、再び大きな波がやってきて、“Aqours”の文字を飲み込んでゆきました。


とても切なく、胸が苦しかったです。
でも、本当に書いてよかった。
砂浜に文字を刻むのと同じように、私の胸にも深く“Aqoursの文字”が、“Aqoursという存在そのもの”が刻み込まれたような気がしたからです。

形あるものが、すべてじゃない。
そう、教えてくれたような気がしました。

あなたも、ぜひ、胸に刻まれるのでおススメです。

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あったけえ沼津

さて、私が冒頭に言った、「沼津、あったけぇ」という言葉を覚えていますでしょうか。
こんな長い話されといて…覚えてないですよね…。サーセン…。
だからもう一度言っておきます。


沼津、あったけえんです。


私は今回の聖地巡礼で、現地の方々と積極的にコミュニケーションをとりたいと考えていました。というのも、私は聖地巡礼という行為そのものがはじめてだったので、聖地に住まう方々が、その作品や聖地巡礼をするファンに対してどういう感情を抱いているのかを純粋に知りたかったんです。
正直、沼津に行く前まではなんとなく「快く思われていないのでは?」なんて思っていました。
それは “聖地巡礼”と検索をかければ次には必ず“マナー”と出るように、たいていどこの聖地でも注意喚起がなされていて、どちらかというと“悪い印象”のほうが強く印象に残っていたからです。その先入観があったからこそ、沼津に住まう方々も、自分と同じ考えなのではないかな、と勝手に決め付けちゃっていました。

 

でも、違ったんです。

 

ファンミ会場でふるさと納税のチラシを配っていた役所の方は「いつもありがとう」と言ってくれました。レンタカー屋のおっちゃんは、「風が強くて海辺は危険だから、注意して楽しみなねっ!」と我々の心配をしてくれました。松浦酒店のおばちゃんは二カッと笑って「おかげさまでっ!(繁盛してる)」と嬉しそうに沼津のことを話してくれました。淡島でチケットを無くしてしまい「泳いで帰れ!」といったおっちゃんは気前のいい方で、頭を下げると船に乗せてくれました。
どのお店に入っても、どんな年代の方とお話をしても、ラブライブ!サンシャイン!!および、そのファンである我々に対する負の感情は伝わってこなかったのです。それどころか、「ラブライブ!サンシャイン!!、いいよね!にーちゃんも好きなの!?私も応援してる!!!」ぐらい勢いで推されてしまった。


それがとっても嬉しかったのです。
ラブライブ!サンシャイン!!という作品を通じて、作品を、ファンを、そして私自身も肯定してくれた気持ちになれたんです。
ああ、この作品を好きになってよかったな。
これからもこの作品を好きでいていいんだなって思えたんです。
他愛もない会話だったかもしれませんが、でもそんな、ファンを受け入れてくれる地元の方の言葉が、その優しさが、本当に嬉しかった。本当に来てよかったと思いました、沼津に。心の底からまた来たいと思いました。


次にくるときは、もっとたくさんの方とお話をしたいと思います。
もっとたくさんのひとから沼津の良さを聞いてやろうってな!にししっ!


沼津、あったけえんじゃ。

 

 

あとがき


「自分を変えられるのは、いつだって自分自身だ。」


私はこの言葉がキライだ。
なぜなら、この言葉がまるで「“自分だけ頑張れば”“何にでもなれる”」ような言い方に聞こえてしまうからだ。
変わるためには、エネルギーが要る。
では、
エネルギーを持たない人は、変わる資格がないのだろうか?
エネルギーを持っていても、それを外に出せない人は変わることが出来ないのだろうか?
そんなことを考えてしまうから。

私は、変わることが苦手だ。
IOSだってすぐにはアップデートしないし、ラーメン屋に行ったっていつも同じものを注文する。新しいものを受け入れることが苦手だから、もともとあったもので妥協している。
変えるのが怖いし、変わるのが怖い。

それでも、変わりたいと思うときもある。
それは、自分このままでいいのかな。という焦りや、他人への憧れから来るものだろう。
でも、最終的には、自分の性格、社会での立場、周りの環境など…なにか、変わらなくてもいいような理由を盾にして、いつも逃げてしまう。
変わりたいという感情に蓋をして、いままで見てみぬふりしてきた。

そんなとき、友人に手を引かれて、“ラブライブ!サンシャイン!!”に出会った。
はじめは、いつもどおり一歩引いて観ていた。怖かったから。
でも、どんな状況に陥っても逃げ出さず困難に立ち向かってゆく彼女たちを見て思った。

“なんてカッコいいんだろう”と。

それから、彼女たちに手を引かれ、なんとなくでもやってみようと思えることが増えた。
たくさん勇気をもらったことで、ちょっとだけ踏み出してみようかな、と思えた。

踏み出してみれば、案外気持ちがよかった。
やってみると、自分の心配はなんだったんだろう、と思えるくらいのこともあった。

そして、走り始めてしまえば、彼女たちに負けたくない。とも思った。

彼女たちにもらってばかりなのが悔しい、私も負けないくらい輝きたい。そう強く思った。
その想いに気がついたときは驚いた。
どうやら本当の自分は、“負けず嫌い”らしい。
自分の知らない自分にも出会えた。

そして今回、沼津に来て思った。

「私も、誰かの手を引いてゆけるような人になりたい。」と。

「自分で自分を変えてきた人」ではない、
「他人に自分を変えてもらってきた人」として、
次は誰かの手を引いてやれることが、どれだけの喜びとなるのだろう。と。

そんなことを、沼津の中の出会いから教えてもらった気がしたんだ。


だから、次は少し頑張って、まずは自分を変えてみようと思う。
最高のツナガリをいつまでも大事にして。

 


沼津に行って、ちょっとだけ前を向けた、そんなお話でした。
ここまで読んでくれて、本当にありがとう。

 

2018.01.29