本当にありがとうございました。
皆さんのお力添えがあって、最高のライブを最高の形で終えることができたのだと思います。僕自身も、人生の中でも指折りの思い出を大好きな仲間たちとともに作ることができました。本当にありがとう。
たぶん感謝すべき人は他に沢山いるんだろうけど、まずはどうしてもあなたたちに感謝の気持ちを伝えておきたくて、こちらの記事にまとめることにしました。
僕は学生時代、同じようなアルバイト4年間していました。ライブにコンサート、球場やサッカースタジアムでの運営など、多種多様な「イベント」に関わるお仕事です。
「イベント」と言うと華やかで聞こえはいいですが、その裏では何百何千という人が動き、血と涙と汗が流しながら働いていることを、僕は知っています。
例えばスタジアムでのコンサート。会場にシートを敷くだけで1日かかりますね。椅子を並べるだけで3日。ステージを作る職人さんからは怒号が飛び、滝のような汗を流しながら仕事をしなければなりません。
イベント当日も同じです。朝4時に集合してイベント参加者の整理をし、グッズ販売終了後にチケットをもぎり、会場を案内し、終演後には27時まで片付けをする。そんな仕事がコンサート期間中は毎日続きます。
正直、辛かったです。
基本的に立ちっぱなしだし、夏は暑いし冬は寒い。そのくせ同じ給料を貰いながらサボっている人もいる。割に合わないと思います。
それでも僕は、その仕事をやめられなかった。
それは、必ず誰かに「ありがとう」と言われたから。
何より、自分達の作り上げたステージの上で演者が輝き、その姿を観たファンの笑顔が、何よりも輝いていたからです。
灼熱の中で◯代目J Soul bros.のライブ運営をしたときも、豪雨の中でA◯Aのチケットもぎりをしたときも、寒空の下BUMP ◯F CHICKENの会場外でドアマンをしたときも、必ず誰かが、僕にありがとうと言ってくれました。
キツくて辛くて常に辞めたかったけど、その笑顔を見るだけで元気が出て、誇り高い気持ちになって、ひょっとしたら輝くステージの裏で、なくてはならない影なんじゃないかなって思える仕事。
それが、あなたたちの仕事です。
そんな経験があってか無くてか、私は今、同じような仕事をしています。辛くてキツいけど、社会にとって無くてはならない仕事。誰かに褒められることは少ないかもしれないけど、誰かがやらなきゃいけない仕事。
そんな自分の仕事を、僕は誇らしく思っています。
ここまでは、ただのオタクの個人的な感想です。実際は大変ですし、辛いですし、苦しいです。ありがとうって言われることがないかもしれません。頑張りが報われないかもしれません。そのくせライブを観に来た人は楽しそうだから腹が立つと思います。
ごめんなさい。
でも、本当にありがとう。
あなたたちのお陰で、光溢れる最高のステージができ上がりました。最高の今が生まれました。笑顔が生まれました。繋がりが生まれました。たくさんの感謝の気持ちが生まれました。
全部、あなたたちのお陰なんです。
この光り輝く舞台を作ったのは、紛れもなくあなたたちなんです。
きっと今の時間も、あなたたちはあの輝いたステージ前で、汗を流していることかと思います。
だから言わせてください。
ありがとう。
最高の思い出をありがとう。
偶然か必然か、僕のチケットをもぎってくれた人が僕が前にアルバイトをしていたところと同じ会社だったことから、こんなお手紙を書いてみました。
全ての影者に幸あれ。
2020.01.21
ぶれぶれのジョニー
(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))