ハイパーシコシコ自分語りうどん部

†お会計時に渡されるクーポン券は食器返却のときそのまま捨てがち†

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第2話 感想

 

結局のところ、人に何かをされたときは"拒絶する"か"受け容れる"かの2つしかないのかもしれません。

 

かすみんの"かわいい"も、侑ちゃんの"トキメキ"も、歩夢ちゃんの"好き"も、きっとそれぞれが違う。だからこそ、互いの"想い"に寄り添わなくてはならない。違う"理想"を抱きながらも、叶えたい"願い"があるのならば、時には我慢すべきことも必要なのでしょう。

 

それが”グループ”なら、なおさらのこと。

 

 

「ぜんぜん可愛くないです!」そう声を上げたのはかすみでした。それは彼女のワガママにも見えた"意思の強さ"。その熱量をぶつけられたせつ菜は、思わず顔を顰めます。

 

そうして迎えたのは『廃部』という最悪の結末。

 

かすみは自分の行為を悔いていました。自分の発言がトリガーとなり、スクールアイドル部を背部へと追いやってしまった。あそこであんなことを言わなければ…。そう思っているのでしょう。枕に顔を沈める姿からは、彼女の苦悩がひしひしと伝わってきます。

 

自分がチームにいることで再び誰かの"好き"を蔑ろにしてしまうかもしれない。そう考えたのはせつ菜でした。「好きを否定しない」という信念の中で、しずく、彼方、エマの"好き"を守るために、彼女は"最悪の結末"を選択します。

 

どこまでも優しく、どこまでも辛い選択をしたせつ菜、もとい、中川菜々。その鉄仮面の裏で、彼女は叫んでいたのかもしれません。

かすみからプレートを取り上げなかった姿からは《スクールアイドル部を再起してほしい》という、痛々しいほどの「願い」を託したようにも見えました。

 

一方、かすみが持ち出したプレートにはなんの力もありませんでした。かばんの上にちょこんと乗せられたプレートから漂う、”飾り物”感。

収まるべき場所を失ったそのプレートが、今の彼女と重なります。

 

しかし彼女は、プレートを持ち出すことで『みんなが帰ってくる場所』を再び作りたかった。プレートがあればまたみんなが帰ってきてくれると信じていたのでしょう。『世界で1番のワンダーランド』という理想を抱きながらも、その"ワンダーランド"は、みんなの"好き"が集まる『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の中にしかないと知っていたから。

 

彼女にそう思わせてくれた、2人の少女がいたからです。

 

"想い"を素直に口にする侑は、かすみにとって"鏡"のような存在でした。だからかすみんの可愛いだって、せつ菜のカッコいいだって、トキメいたものには素直に"良い"と言ってしまう。

どっちも"良い"ってことは、きっとかすみにも分かっているんです。

 

一方歩夢は、かすみの"好き"に寄り添う存在でした。果林に諭された彼女は、2度目の動画撮影で"自分らしさ"を表現した自己紹介をしてみせます。

その中に含まれていた"あゆぴょん"は、たとえ侑の期待したものとはいえ、かすみの提案した”かわいい”に他なりませんでした。

 

 

せつ菜を”拒絶”したかすみ。

かすみを”受け容れ”た侑と歩夢。

 

 

そんな現実を"受け容れ"た彼女は、どんなワンダーランドを描くのでしょうか。

 

 

f:id:bladebreakjohn:20201015215602j:image

 

 

2020.10.16

ぶれぶれのジョニー

(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))