ハイパーシコシコ自分語りうどん部

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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第8話 感想

 

本当の自分ってなんだろう。

 

本音を吐く自分を「本当の自分」

建前を吐く自分を「偽物の自分」と仮定したとき、建前を言っている自分は自分ではないのだろうか。

嘘をついてしまう自分は自分ではないのだろうか。

 

仲の良い人の前ではフラットに会話を楽しむことができる。だから自分を取り繕う必要もない。つまり限りなく「本当の自分」に違い状態だろう。

 

では、自分よりも目上の人と接するときはどうだ。

言葉遣いに気をつけなければならない。身だしなみを整えなければならない。いつもより少し畏まって、言いたいことが言えなくなってしまうだろう。

果たしてそのときの自分は「偽物の自分」なのだろうか?

 

私は思う。本当の自分とはその全てだと。

どんな理想も願望も押しのけて、現実に残ったものだけが「本当の自分」なのだと。

 

そう気づいたのは最近のことだ。

 

 

しずくは「本当の自分」を曝け出すことに抵抗があった。「嫌われるかもしれない」「否定されるかも」しれない。そうして考えた思いの果てに選んだのが「自分を演じる」ことをだった。

 

彼女はきっと、「本当の自分」以外は「偽物の自分」であると思い込んでいたのではないかと思う。「理想のスクールアイドル」を演じれば演じるほど、「自分を曝け出すことができない自分は偽物だ」という心の声に苛まれてしまったのではなかろうか。

 

だからこそ、拳を振るったかすみが愛おしい。

しずくのことが大好きなかすみにとって、しずくが自分自身を否定するのは、かすみを否定することにも繋がるからだ。

 

入学してから「スクールアイドル同好会」所属してきた1年生同士、喜びも悲しみも分かち合ってきた「仲間」なのに、そんな自分は「偽物でした」なんて。愚痴を聞いて、頭を撫でてくれたしずくの優しさが偽物だったなんて。

かすみもそんなことは言ってほしくなかっただろう。

 

たとえしずくが自分のことを「偽物だ」と思っていても、かすみの中に「本当のしずく」が残っている。

 

今まで「可愛い」を押し売りしてきた少女が持ち出した「選択」は、今のあなたも「本当の自分だよ」という気づきだったのだと思う。

 

「本当の自分」も「偽物の自分」も、きっと地続きだ。

そんな自分を受け入れてやれたなら、きっともっと生きやすくなるのではないだろうか。

 

 

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ぶれぶれのジョニー

(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))

2020.11.28