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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第7話 感想

 

今を楽しむ為に必要なのは、夢中になること。

夢中になる為に必要なのは、自分に素直になることなのだと思います。

 

「夢中」という言葉の意味を調べてみると、我を忘れて物事に没頭すること」と書かれています。たしかに夢中な人はとても楽しそうな一方で、他のことは蔑ろにしがちな印象がありますね。

 

そう考えると、家事、アルバイト、勉強など、その全てを頑張ろうとする彼方ちゃんは「夢中」と呼ぶにはあまりに理性的な気がします。

お母さんの代わりに家事こなし、家計を助ける為にアルバイトし、奨学金を借りてるから勉強をする。

「夢中」になる為に「リアル」をきちんと生きるからこそ、彼女が「夢中」なるより先には、いつも「全力」が来ていました。

 

そんな「全力」な姉の身を案じたのが、妹の遥ちゃん。

東雲学園という都内でも有数の実力を誇るスクールアイドル部でセンターに抜擢されるほどのスターダムを駆け登る彼女が放った言葉が、どれほど姉の心を揺さぶったかは想像に難くありません。

 

姉は、きっと自分自身のことを「全力」でも「頑張っている」なんて少しも思っていなかったのでしょう。

姉が妹の為に尽くすのは普通のことだ。姉が妹を守らなければならない。妹が自由に羽ばたける為に、自分が環境を整えることは「普通」だ、と。

 

だからこそ、自身を顧みずに尽くしてくれる姉の愛が、妹からすると後ろめたいものになってしまっていたのかもしれません。

 

「夢中」になる為、「夢中」で居て欲しいが為に「全力」でいる姉。

「全力」である姉の身を案じ「夢中」を辞めようとする妹。

 

互いが互いを想い合ったが故に、すれ違ってしまう。夢から醒めようとする姉に対し、そんな悲しい結末は描かせないと言わんばかりに耳を傾けるニジガクメンバーが印象的でした。

 

6話のときにも感じましたが、ニジガクのみんなの「寄り添い方」がとても好きだなぁと感じます。「無理に感情に寄り添うのではなく、客観的事実を淡々と述べるだけ」というどこかドライな優しさが、とても愛おしい。

自分自身のことは見えなくても、互いが互いを救いあえる、という事実は、今後ニジガクが選んだ「ソロステージ」道を救うことに繋がるんじゃないかと期待してしまいます。

 

 

さて、サプライズでのステージを作り上げた彼女は伝えます。今まではひとりで頑張ろうとしすぎていた。だからこれからは手伝ってね。と。

彼女がぶつけた素直な気持ちは、今までの「独りよがり」なものとは違うことは、遥ちゃんも感じたことでしょう。「作り方を教えて」とお願いする姿からは、すれ違っていた想いが重なるような暖かさを感じました。

 

 

素直になることって、とても簡単で、とても難しい。

 

それでも、その先に見たい夢があるなら大丈夫だと、支え合える人がいるなら出来ることだと、そう思わせてくれるには十分なほどに優しいお話だと思いました。

 

 

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ぶれぶれのジョニー

(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))

2020.11.20