街を、街たらしめているのは、いったい何なのでしょうか。
こんにちは。
ぶれぶれのジョニーです。
((((((c(・ω・()・ω・)っ))))))
前回の更新からだいぶ日が経ってしまいましたね。
お久しぶりです。
先日、縁あって人生2度目の沼津探訪をしてきたので、今日は「私が沼津を通して感じたこと」をお伝えしたいと思います。
お時間があれば、
いえ、是非、
お目を通していただければ嬉しいです。
沼津、あったけえんです。
人生初の沼津探訪記事はコチラ。
ブログを更新しました。 『はじめて沼津に行ったはなし』https://t.co/BL3NrJWUwA#アメブロ
— ぶれジョニ (@bladebreakJohn) 2018年1月29日
はじめに
ちょっとだけ昔話を。
聖地巡礼初心者だった私にとって、初めての沼津は期待と不安でいっぱいでした。
私は今回の聖地巡礼で、現地の方々と積極的にコミュニケーションをとりたいと考えていました。というのも、私は聖地巡礼という行為そのものがはじめてだったので、聖地に住まう方々が、その作品や聖地巡礼をするファンに対してどういう感情を抱いているのかを純粋に知りたかったんです。
でも、心配する必要はありませんでした。
どのお店に入っても、どんな年代の方とお話をしても、ラブライブ!サンシャイン!!および、そのファンである我々に対する負の感情は伝わってこなかった。それどころか、「ラブライブ!サンシャイン!!、いいよね!にーちゃんも好きなの!?私も応援してる!!!」ぐらい勢いで推されてしまった。
沼津は、沼津の方々は私達ファンを温かく迎えてくれました。
それがとっても嬉しかったのです。
ラブライブ!サンシャイン!!という作品を通じて、作品を、ファンを、そして私自身も肯定してくれた気持ちになれたんです。
ああ、この作品を好きになってよかったな。
これからもこの作品を好きでいていいんだなって思えたんです。
他愛もない会話だったかもしれませんが、でもそんな、ファンを受け入れてくれる地元の方の言葉が、その優しさが、本当に嬉しかった。本当に来てよかったと思いました。心の底からまた来たいと思いました。
ー 2018.01.29 ぶれぶれのジョニー / 『はじめて沼津に行ったはなし』 より
それからというもの、私は沼津のことが大好きになりました。
そんなこんなで縁あって2度目の沼津。
タイトルにもありますように沼津の方々とお話をしてきました。
「あなたとラブライブ!サンシャイン!!のつながり」
というテーマを掲げて。
お目を通していただければ、私にとってこれほど嬉しいことはありません。
『沼津』のことを、『聖地巡礼』のことをもっと知ってほしい。
特に、私と同じように聖地巡礼に対して不信感を抱いている人に届いてほしい。
そんな想いを込めて書きました。どうぞよろしくお願いします。
※ お忙しいところ取材(と称したお話)に応じてくれたあげつち商店街の
『マルサンホビー』さん
『市川時計店』さん
『くらしの和 布澤』さん
『松浦酒店』さん
『メガネサロン市川』さん
『つじ写真館』さん
『グランマ』さん
に深くお礼申し上げます。
貴重なお話を本当にありがとうございました!
皆様のお言葉、お話、深く胸に刻み付けました。
まちあるき
さて、私が今回の沼津探訪で行ったこと、それは...
『沼津市商店街のまちあるき』
です!
沼津あげつち商店街を中心にまちあるきをしてきました。この日は天気も良く、絶好のまちあるき日和。前回沼津を訪ねた際はスタンプ帳を忘れてしまったため、今回はスタンプを集めながら沼津を回ろう!と考えていました。
ですが、スタンプ集めはしょせん副産物。
目的は「沼津の人と沢山お話をすること」です。
※今回私が歩き回ったルートはコチラ
それでは、まちあるきに参りましょう…!
1.マルサンホビーさん
まずはじめに訪ねたのは「マルサンホビー」さん。
フィギュアから 帆船模型、戦車、ミニカー、プラモデル等を取り揃えている、模型の総合販売店さんです。(※取材中敬称略)
住所 / 沼津市あげつち66
営業時間 / 10:00~20:00
定休日 / 不定休
人の流れが生み出すものとは
―お忙しいところ恐縮です。お話伺ってもよろしいでしょうか?
マルサンホビー:ええ、どうぞ。
ーありがとうございます!それでは、マルサンホビーさんはどれくらい前からここにお店を構えていらっしゃるのですか。
マルサンホビー:もうずいぶん前だね。詳しくは覚えてないけど、先代からはずっと営業を続けているよ。
ーなるほど、では、サンシャイン‼の影響があるなと感じた瞬間はありますか。
マルサンホビー:ウチに対する影響はわからないけど、人通りは確実に増えたね。人の流れがあることで、何か生み出されるものはあるんじゃないかなとは思うよ。
この時点で私は、人の流れが生み出すもの。についての明確な解は導くことが出来ませんでした。ヒト。物流。経済...様々なものが連想されますが、「これだ!」といった確信も持てず...
う~む、しょっぱなから大きなテーマをいただきました。
街歩きを通して考えてゆきましょう。
マルサンホビーさん!本当にありがとうございました!
(はじめは緊張でインタビューが長続きしないのもご愛敬でお願いします。笑)
2.市川時計店さん
続いて訪れたのは市川時計店さん。沼津の伝統工芸「沼津垣」をモチーフにしたオリジナルジュエリーや、入学、卒業、就職、結婚などのアニバーサリージュエリーも扱っていらっしゃるお店です。店頭にはラブライブ!サンシャイン‼グッズも並んでおり、ジュエリーに縁のない殿方も入店しやすい雰囲気です(失礼)。
住所 / 沼津市上土町100-1
営業時間 / 10:00~19:30
定休日 / 水曜日
訪れてくれるのなら、我々も迎え入れてあげたい
ーよろしくお願いします。早速ですが、市川さんはいつ頃からこちらにお店を構えていらっしゃっるのですか?
市川:明治30年からです。当時の沼津市商店街はこんな感じで、まだ今のような形ではなかったんですよ。
店内には当時の写真が、額縁に入れられ丁寧に飾られている。白黒の写真を見る限り、今のような街の姿は想像できない。
ー本当だ。すごい昔から営業されてるんですね...!では単刀直入にお聞きしますが、最近の街の移り変わりというものをどのようにお考えですか?
市川:だんだんと活気づいてゆくのはいいことだと思いますよ。
ーそれはやはり、ラブライブ!サンシャイン‼の影響が大きいですか?
市川:そうですね。正直一昨年の1期放送時は、作品のことを知らなかったんですけれど、徐々に街には若い人たちが増えていって、活気づいてくのが分かりました。それからつじ写真館さんが主体となってサンシャインをプッシュし始めたんです。また聖地についても勉強を始めました。時には内浦にも足を運んでね。
ー多くの老舗がラブライブ!サンシャイン‼というコンテンツを盛り上げてくれた...そう考えてもよろしいですか?
市川:ええ、もちろん。せっかく訪れてくれるのなら、我々も迎え入れてあげたいですしね(笑)
ー...!(感動で言葉にならない)
市川:店頭のグッズたちもファンの方からもらったものなんですよ。本当に皆さんよくしていただいて。商店街でお祭りも開催されるんですけれども、ファンの方が手伝ってくれるんです。
ー...それはファンとしても嬉しい限りですね。ところで、そのお祭りというのは...?
市川:「あげつち絵馬コンテスト」(正式名:上土朝日稲荷絵馬コンテスト)ですね。毎年11月に開催されているんです。そこで毎年子供たちに絵馬を描いてもらってるんですけど、前には小林愛香さんにも描いていただいて。こちらに写真がありますよ。
お写真を見せていただいた。やはり沼津はファンだけでなくApoursのキャストさんたちとも関わりが深いようだ。
市川:絵馬を寄贈してもらった小林愛香さん演じる善子ちゃんは、ココ(市川時計店)のマンションに住んでるみたいで。もう、善子ちゃんは身内のように思っていますね(笑)
そう言って笑う市川時計店の奥様は、ファンを見守るおかあさんのような温かさがありました。ファンをファンとして迎え入れてくれたのが嬉しくて、結構な時間おしゃべりをしてしまいました。
『ラブライブ!サンシャイン‼』と『沼津』と『ファン』。
それぞれのつながりを感じられたお話でした。
市川時計店さん!ありがとうございました!
3.くらしの和 布澤さん
さてさて続いて訪れたのは布澤さん。実は以前来たときも寄らせていただいて、その美しい生地の数々に魅せられておりました。
布澤さんでは、呉服だけでなく、印伝、お香、金封なども取り扱っておられます。色鮮やかな商品に包まれた店内の雰囲気はまさに”和”を連想させるようで、”和”という言葉が似合わない私はここで気を引き締めます。
店内には、二人の奥様がいらっしゃいました。
住所 / 沼津市上土町100-1
営業時間 / 10:00~18:00
定休日 / 水曜日
再開発のお話が無ければ、サンシャインのお話も変わっていたかもしれない
ーこんにちは~お忙しいところすみません。お話伺ってもよろしいでしょうか?
布澤:ええもちろん。どうぞ~。
ーありがとうございます!それでは早速ですが、布澤さんのお店の創業からこれまでの変遷を教えていただけますか?
布澤:創業は安政の2年(1885年)です。もともとここの通り(あげつち商店街)にはなんにも無かったんですけど、戦争に合わせて少しずづ発展していきました。でも、大正のはじめ頃に起きた大規模な火災でみんな無くなっちゃったんです。これが沼津大火ですね。
その大火の復興に当たって、ようやく今の大通り(あげつち商店街通り)が計画されたの。こっちに当時の写真がありますよ。
当時の写真を見せていただいた。創業から火災後、再開発に至るまでの写真だ。
布澤:一度建て直したあと、また再開発のお話が挙がったんです。再開発前は26件あった店舗が壊されて、新しくナティマンション(善子ちゃん家)とホテルが建ちました。それでこのナティのマンションが、ラブライブ!サンシャイン‼に登場したのよ。
ここにお稲荷さんがちっちゃく、ありますね?
ーありますね。
布澤:ここの階段が作中に登場したおかげで、一応“聖地”ということで。だからその再開発のお話がなければ、サンシャインのお話も変わっていたかも知れないわね。(笑)
ーおお…!
布澤:流れがあるんですね。
顔を合わせて笑う二人の奥様を前に、私はただただ驚いていた。なぜなら、布澤さん達はまるで、2期5話の『犬を拾う。』のテーマである”運命と偶然”のようなお話をするからだ。
ー巡り巡って今のような街が作りあげられたのですね...。びっくりです。
布澤:そうなの。最近はラブライブを通して街おこしをしているじゃない?それも個々のお店が勝手にやってるのではなく、“あげつち商店街”としてやりましょう?っていう話なのよ。うちはたまたまわが家が善子ちゃんのおうちだったから「参加しましょうよ」って話になって。社長と会長が承諾してくれて。
それでこの“絵馬”が取り掛かりだったんですね。
ー”絵馬”とは、”あげつち絵馬コンテスト”のことですね?
布澤:そうですね。毎年11月22.3日頃にあげつち商店街でやってる絵馬っていうのがあって、幼稚園生が干支の絵を描いて鳥居に飾るの。それ絡みでキャストさんにも”絵馬”を描いてもらいましょう。って話になって。
で、その絵馬を9店舗で飾らせていただいたのがはじまりだったの。
ーなるほど、それがはじまりだったんですね。
布澤:はじめは絵馬だけだったけど、今度はプラモデルの…ぷちゅあらいず?ってのを”マルサンホビー”さんが中心となって、みんなで作ったんです。それを各お店で、お店らしさを出して飾りましょうって話になって、ウチは呉服屋だからお着物を着せようってなったんですね。
ー店頭に飾られているフィギュアですよね。綺麗な生地で、みんなとてもかわいらしいです^^
布澤:ありがとう。でもその頃はここ(店内)何にも飾りがなかったの。店頭にお人形を飾ってるだけだったんですよ。そしたら去年の7月13日に小林愛香さんがプライベートで布澤に寄ってくださって、それでここにちょこんとノートを置いていかれたんです。
ー!? そっ…それは小林さんが善子ちゃんの誕生日に合わせて沼津に来られたっていう...
布澤:そう。それで、このノートどうしようってなっちゃって(笑)。翌日写真もいただいたから、そこにぽつんと飾ったんですよ。そしたらファンの方が、「いや、ここ寂しいですよね」ってことでそれでどんどんと寄贈して下さって。
奥様:ホントに皆さんの素敵なプレゼントですよね~。それからはなんか特別な各会場でやった催し物でしか売ってないグッズを皆さん持ってきてくださってね。それで飾ってくださいって言ってくれるんです...!すごいですよね~!
ーこれとかですね?笑
布澤・奥様:そお~~~~!!!
そういって見た視線の先には、2ndライブツアーのエンディングでばら撒かれた銀テープが飾られていた。ファンからすると喉から手が出るほど欲しい代物の一つだ。
奥様:会場に行かなきゃ貰えないやつなんでしょ?笑
ーそうですね。…行っても果たしてゲットできるかどうか…笑
布澤:そう、…だからホントうちは、去年の7月13日に小林さんが来てくれて、そこからなんです。ファンの方がお店に気軽に入ってくれるようになったの。本当に嬉しいですよね。
布澤さんとのお話の中では、長い沼津の歴史の中にある『ラブライブ!サンシャイン‼』の存在を確かに感じることが出来ました。
そして、その中には我々『ファン』の姿も確かにあるということ。
お話を伺っていて、胸がじんわりと温かくなってゆくのがわかりました。
布澤さん、本当にありがとうございました!
またお邪魔します!和たおる大切に使います!
4.松浦酒店さん
あげつち商店街を北上してゆくと、とあるマンションの一角に酒店さんがあります。続いて訪問したのは松浦酒店さん。沼津だけでなく、津々浦々のお酒を取り揃えている酒屋さんです。
待ってました。何を隠そうジョニー日本酒好き。以前訪ねたときは”松浦一”と”いいずら”を購入しました。お話と共に美味しい日本酒をひそかに狙ってたりもします。
住所 / 沼津市大手町3-9-1
営業時間 / 9:30~19:30
定休日 / 水曜日
ファンの方に楽しんでいただけるよう、いろいろと工夫してますよ
ーよろしくお願いします。ときに松浦酒店さんは、こちらにお店を構えて何年くらいになるんですか?
松浦:100年くらい経つのかな…彼女が3代目なんですよ。
ー3代目…といいますと…?
松浦:ええ、今の店主は女性で、旦那さんと二人でお店やってるんです。おじいちゃん、お父さん、彼女で3代目。私は彼女の同級生で、今はお留守番をしてます(笑)。
ーなるほどなるほど、もう結構長いんですね…
松浦:そうですね~。80年くらいでしょうか。
ーそんな歴史の長い松浦酒店さんですが、現在ラブライブ!サンシャイン‼とコラボしたようなお酒を沢山販売していらっしゃいますね。また店頭にはグッズもたくさん展開されておられます。今更なのですが、松浦酒店さんはラブライブ!サンシャイン‼という作品とどういった付き合いをされているのでしょうか?
松浦:応援してます(キッパリ)
ーあっ…(改めて面と向かって言われると嬉しすぎてなんか恥ずかしい)...でっでは、どういったところから”つながり”が生まれたのでしょうか?
松浦:菓南ちゃんっていうケーキ屋さんがあって、それで”松浦”つながりのお店同士がコラボできるといいよね、みたいな話から始まったんです。そうして活動しているうちに、だんだんとお客さんがお見えになるようになりました。
ーなるほど、グッズの展開も同じような流れですか?
松浦:そうですね。ここの息子さん(現在の店主さん)が結構そういうのが得意で、こういうのがあるよ、飾ってみよう、みたいな感じでやり始めたのがきっかけですね。
ー前向きに、ですね。
松浦:はい。するとお客様の中からもこういうお酒があるんだけどもとれないかな~みたいな依頼も受けるようになって。名前でそういうお酒を取るようになったんです。もちろん味もみながらね。”おいしいもの揃える”ことは忘れないように(笑)。
それでもう2年くらい経つのかな?ずいぶん大きくなりましたよ。
ーおお、それはお店も街も、ということですかね?
松浦:そうですね、街で応援しましょう?みたいな感じになって。商工会のほうも頑張ってますよ。
ー本当に嬉しいです。お店自体が大きくなってくれることもそうですし、ファンとのつながりを大切にしてくださるところもまた…
松浦:それはもちろんですよ(笑)。やっぱり楽しんでもらいたい、ってのがひとつありますし、うちは酒屋なので、未成年さんも楽しんでいただけるようジュースを入れてみたり色々と工夫もしてます。
…すみません。写真はぶれぶれですが。笑
お話をしてくださった奥様のはきはきとした口調は、松浦酒店さんが沼津と共に、ラブライブ!サンシャイン‼と共にあるということがまるで当然であるかのようにすら感じました。私はそれがまた嬉しかったのです。
また「美味しいものを揃える」という言葉にははっとさせられました。
『ファンを楽しませる聖地のお店』である以前に『酒屋さん』であるということ。”本質を見失って、その場しのぎのものばかり見つめないで。自分の役割を忘れてはいけないよ”と語りかけてくれたようでした。
松浦酒店さん!お話いただきありがとうございました!またお酒購入します!いずれ角打ちにも参加させていただきます!!!
5.メガネサロン市川さん
さて、私は仲見世商店街のマルサン書店B1にいます。ここにあるのは、メガネサロン市川さん。地元の方に愛されるメガネ屋さんです。
お話伺ってもいいですか?と申し出たところ、どうぞどうぞと椅子まで案内してくれました。お仕事中で大変申し訳なかったのですがご好意に甘えることに。
素敵なお兄様からお話を伺います。
住所 / 沼津市大手町5-3-13
営業時間 / 10:00~19:30
定休日 / 水曜日
ラブライブ!サンシャイン‼は、もはや生活の一部ですね
ーお時間をいただきありがとうございます。早速ですが、市川さんとラブライブ!サンシャイン‼のつながりについて教えていただけますか?
市川:実は私自身もファンでして。
ーそうなんですね!
市川:まちあるきスタンプもやってるし、缶バッチもほぼほぼ揃えました(笑)
ーそれはすごいですね...笑。ということは結構歩いて回ったのですか?
市川:ええ、歩きました。特に、知らない店でも入る機会が増えましたね。沼津の街を、ちゃんと見るようになったなっていうのはアニメきっかけです。
ーそれはいいことですね...。もともと沼津出身の方なんですよね?
市川:そうですそうです。アニメ放送前は正直知らない店ばっかりだったんですよ(笑)。食べ物屋さんもあまり入らなかったですし、内浦の方なんてのは沼津市民であってもほぼほぼ行かない。だから、アニメってすごいな。って思いましたね。
ー市川さんのおっしゃること、すごく共感できます。私の地元もちょうど規模的に沼津市と同じくらいの港町でして、いつも「何もないな」と嘆いていたのです。それでも「もっとちゃんとみてあげようかな」って気持ちになれたのはこの作品がきっかけなんですよね…
市川:最近はすごく盛り上がってますよね。これは商店街としてやり始めたっていうのが大きいと思うんですけど、なにより、お店の人が作品を好きなんだろうなって思います。”まちあるきスタンプがきっかけ”ってのがあるかもしれないですけど、きっかけはなんにせよ、好きになったってのが大きいですね。
ーそうなんですね(感動)。...あげつち商店街の方にお話伺ってると、ホントに老若男女どの方も作品を知ろうとしてくれてるってのがすごいなって思いまして。市川さんはそういったエピソード等はありますか?
市川:そうですね。ウチなんかにきてくれてるお客さんも、展示物見て「なぁに、これ?」って興味を示してくれて。まあ引かれない程度に説明しますね(笑)
「引かれない程度に説明する。」
この言葉に、強烈なシンパシーを感じた。
好きなものを人に説明するときに在る二つの感情。
市川さんは沼津に住まう方であると同時に、ラブライブ!サンシャイン‼のファンなのだ。
ーそのお気持ちわかります…(笑)
市川:説明をすると、みなさん「ああ、こんなのがあるのね」みたいな返答をします。だから、最近は沼津市民のお年寄りとか、若い人とかみんな知ってると思いますね。
なんというか、生活の一部になった。感はありますね。普通に景色の一部。だから観ても何も違和感を覚えないというか、そういうレベルにはなっていると思います。
ー(感銘を受けすぎて瀕死)本当に浸透してるんですね。
市川:そう、浸透しちゃって。なんにせよ市長がノリノリなので(笑)そこが強いんじゃないかなって思いますね。
ーありがとうございます。本当に貴重なお話を地元の方から伺えるのはホントに嬉しいです。
市川:いえいえ、こちらこそ。うちだとメガネを販売しているんですが、最近は処方箋を持ってこちらに来てくれる方だとか、うちで検診して商品を送りますよ。ってのが増えましたね。うちのお店を理解してくれてる人がいて、来てくれるってのが嬉しいです。基本的におじいちゃんおばあちゃんのお客様が多いので。商店街を歩いている年齢層が、ガクッて下がったんですよ。それもまたすごいなって思いますね。
最後に、これまでのお話をブログに挙げてもよいかという申し出を快諾してくださいました。むしろ書け書け。と。笑
お店を出ようとすると、これも撮ってって!と呼び止められたのがこちら。
ねそべり曜ちゃんメガネVer.&マルちゃんですね。つい最近斉藤朱夏さんが一日警察署長をされたとのことで、曜ちゃんの手首には手錠がついておりました。小さな遊び心に胸が温かくなります。
ファン目線であり、現地の市民目線でもある方から、大変貴重なお話を伺うことができました。メガネサロン市川さん、本当にありがとうございました。またお話伺いに来ます!
みなさん!マルサン書店のB1ですよ!でも缶バッジはこちらではなく市川時計店さんのほうにおいてあるそうなのでご注意を!
...市川時計店さんで、こちらにお店を出していることを教えていただけなければ、私はここに来ることは無かったでしょう。そう感じるのは、ここに来るために”ご縁”を必要としたから。これはまさに”運命”かもしれませんね。
6.つじ写真館さん
さてさて、ついにやってまいりましたつじ写真館さん。今回の沼津探訪で、私が最も訪れてみたかったスポットのひとつです。あの「黒板アート」が見られるお店ですね。当時(2018年2月18日段階)では、13話にも登場したWATER BLUE NEW WORLDのアートが展示されていました。無事死亡ですね。
つじ写真館さんでは誕生日、七五三、成人式、入学式など様々な場面に合わせた撮影をされているようです。「お客様とのコミュニケーションを大切に」という理念が、ファンとして嬉しい限りです。憧れの地を前に少しだけ緊張しながら入店します。
住所 / 沼津市上土36
営業時間 / 平日 9:30~19:00
日祝 9:30~18:00
定休日 / 水曜日
来てくれて、沼津を好きって言ってくれればそれでいい!
ーよろしくお願いします。では早速ですが、つじ写真館さんとラブライブ!サンシャイン‼のつながりについて教えていただけますか?これまでのお話まとめると、つじ写真館さんが主体となってあげつち商店街を盛り上げていったと伺っているのですが...
つじ:う~ん、正直、はじめは特につながりとかはなかったんですよね。
一期の放送やってた頃とか、その夏秋ぐらいまではそんなにサンシャインは広まっていなかったんです。ほんとにゲーマーズがぽつんとあって、みんな聖地巡礼に来てくれても、バスで内浦行くだけ~みたいになっちゃってて。
でも、なんかちらちらやっぱり駅とかでファンの方なんだろうな~って方をお見受けしてたとき、自分も作品が好きだったから「歓迎したい」っていう想いもあって。
ーそれは沼津を訪れるファンとしては嬉しいですね。その後はどうされたのですか?
つじ:そうですね、えっと、例えばこんな裏路地(つじ写真館さんの前の通り)なんて、普段は誰も通らなかったんですよ。(笑)
ー実は僕もようやく見つけることが出来て、はじめて来ました。(笑)
つじ:ですよね~!だから最初は、たまーにフラット来る人がいると、やっぱりサンシャインの影響なのかな~って思うくらいだったんです。でも、たまたま通っただけでも、ちょっとでも絵が描いてあったりしたら嬉しいじゃないですか。
ーそれは嬉しいですね...!
つじ:だから、あげつち商店街のマップをそこの外黒板に作ったんですよ。はじめはまあこんな裏路地だし、「見つけてくれる方なんていないだろうな。」「いたらラッキーだなぁ」くらいで描いたら、次の日にはツイッターにつじ写真館があがってて(笑)。それがすごい拡散されて、それから来てくれる人が増えたんですね。それが、放送中、放送後くらいだったかな?
もう、家族全員びっくりですよね(笑)。
ーなるほど。そこがターニングポイントだったのですね。
つじ:そうかもしれませんね。それからうちは応援し始めたんですけど、あげつち商店街のおばさまたちは沼津舞台の何かがある!ぐらいの感じでまだまだぜんぜん知らなくて(笑)。善子のマンションに住んでる人も結構いるんですけど、教えてくれる人がいなかったからってのもあって「なんかうちを写真撮ってる人たちがいるんだけど!?」みたいなことをおっしゃっててね(笑)。
ーそれは作品を知らないとわからないですね。ちょっと怖いかも。笑
つじ:それでそのあと「サンシャインみんなで勉強しようよ!」みたいな流れにになったんです。うちのお母さんが商店街の理事なんで「サンシャイン会」みたいなのを組んで...
ーサンシャイン会は初耳ですね...。
つじ:ラブライブを知りましょう会みたいな会合をしたんですよ(笑)
商店街のおじちゃんおばちゃんみんなでアニメを観たりして。あとこのぷちゅあらいずをみんなで作ろうみたいな企画もありまして(笑)
ーあっ、そのお話、先ほど布澤さんで伺ってました!皆さん本当にすごいですよね...ほんとにもう...!観て作って...そのお心意気が...!
つじ:そうそうそう(笑)それからおばちゃんたちも、アニメの5話に善子逃走ルートでここ通るじゃないですか。もうあれに感動しちゃったりして(笑)「この町が本当にアニメになってる…!」みたいなこと言って(笑)
それが本当に嬉しかったみたいです。それからグランマさんとか市川時計店さんとか少しずつ応援してくれる店舗が増えて、うちだけじゃなくて商店街全体を回ってくれるファンの方も増えてきて...って感じかな...?
うちからって言ってくれてる方は、そう思ってくださってるんだと思います。
ーなるほど、つじさんがきっかけとなって、商店街にまで活動が広がっていったということですね。それにしても、町ぐるみでやるってところがすごいですよね...(語彙が来い)
つじ:そうですね~。今となっては商店街とラブライブ!サンシャイン‼のイベントをやっていますけど、最初はほんとに非公式というかただただ勝手に応援しているみたいな感じでしたね。
ーそうなんですね。私としてはやはり、老舗のお店の店頭にズラッとグッズが展開されているところが印象強いです(笑)
つじ:確かにそうですね(笑)。今となっては港の方とかもグッズを置いている店なんかも結構増えて、もう把握しきれないくらいあるんですけどね。
...うちは2階が成人式とか七五三のスタジオになっているんですけど、こっちは写真プリントをされる方のための休憩所兼作業場だったんです。だから、なんとか有効活用できないかな~って話をしたら、来てくれたファンのために開放する場所にしてもいいよっておばあちゃんが言ってくれて。
ーグッズがすごいいっぱいありますね。囲まれて幸せです(笑)。
つじ:そう(笑)でも、別にラブライブとコラボして売り上げをどうこうなんてのは特にないんですよね(笑)。来てくれて沼津を好きって言ってくれればそれでいいやっ!みたいな感じです。
ー(感動しすぎて瀕死)
ー...ところですみません、私ずっと気になっていたんですけども、ここのAwaken the Powerと外の黒板のWATER BLUE NEW WORLDのイラストって、どなたが描かれているんでしょうか...?
つじ:あ、それ私です。
ーくぁwせdrftgyふじこおp;@ttqじゃrjq4ほんとですかっ!(←失礼)
つじ:ええ(笑)
ー............ありがとうございます(泣)
つじ:いえいえいえ(笑)アニメに出たのも、自分でも信じられないです(笑)びっくりですよね。
つじ写真館のお姉さんも、地元の方でありながら、ラブライブサンシャインという作品が大好きなのだなと実感しました。そして、ファンの方に楽しんでもらいたいというファン目線の温かい気持ちが、そのままつじ写真館さんの魅力となったのかなと、イラストを観て思ったのです。
愛ですね。
色々とお話を掘り下げてゆく度に、沼津の方たちがファンを受け入れてくれる街を作り上げてくれているということを知り、どんどんと好きが積もってゆくのが自分でもわかりました。
つじ写真館さん、本当に、ありがとうございました!
7.グランマさん
最後にやってきたのはここ「グランマ」さんです。
沼津御用邸にお菓子を納めていた「旭園本店」さんを、5代目の店主さんが「グランマ」さんとしてリニューアル。”沼津のものを県外に発信してゆきたい”という想いを持ち、地元素材にこだわった手作りの洋菓子を販売されているお店です。
店内は大盛況。甘い香りと共に、大勢のお客さんの楽しそうな声が聞こえてきます。
カウンターにいらっしゃった、奥様とお姉さまにお話を伺います。
住所 / 沼津市上土町63
営業時間 / 10:00~19:00
定休日 / 水曜日
街ぐるみでお迎えしましょう
ーお忙しいところ恐縮です。早速ですが、グランマさんとラブライブ!サンシャイン‼のつながりについて教えていただけますでしょうか?
グランマ:つじ写真館のともちゃんがね、ラブライブ!サンシャインを盛り上げてゆきましょうて言った発起人なんです。それで商店の人たちが盛り上げてましょうってなって。それでうちは”堕天使のショコラ”ってのを公認で販売しはじめたんですね。
ーなるほど、グランマさんとしては、コラボ商品を販売していらっしゃうのですね。
グランマ:そうですそうです。うちはたまたまラブライブ!の方からいろいろな取材をしてくださっていて、今回も善子ちゃん(小林愛香さん)がバレンタインということで先日来てくださいましたね。
ー(当時Aqoursクラブレポートを視聴していなかった無能ワイ)つい先日…?
お姉さま:つい先日ですね。
ーあっ…!!!(Aqoursクラブレポートの存在を思い出す無能ワイ)
お姉さま:まだ観てないんですか???
ーええと...あの...すいません...(苦笑)
グランマ:ふふふ(笑)。小林さんが裏の工場で全部作って、それでうちのカフェでケーキを食べて、コーヒーを飲んでいただいて...そういう動画なんですよ?(まっすぐな瞳)
ー...すみませんでした!!!
グランマ:動画見てないんじゃあ話にならないわよ~???(笑)
ーすぐに観ます!…概要はなんとなく把握しているつもりなんですけれど、小林さんがお菓子作りに挑戦する動画ですよね?
グランマ:そうですよ。その動画の件もあって、おかげさまで14日からは大変でした。笑
ーやはりお客様は沢山来られたのですね?笑
グランマ:ね!もう!おかげさまで。笑
動画では善子ちゃんの着た(まちあるき缶バッジの)帽子と白衣とネクタイを使っていただいて、ケーキを作っていただいたの。ネクタイにはその缶バッジ付けてね ♪
誕生日の日にも来ていただいたのよ?今回はうちだけの取材だったらしいですけれども、おかげさまで大好評でした。うふふふふ笑
グランマの奥様はニコニコととても嬉しそうだ。
ーそれはよかったです(笑)なんだかこちらまで嬉しくなります(笑)
グランマ:ところで、あなたはラブライブファンの組織とかに入っていたりするの?
ーいえ、入っていないです(笑)ただ好きでこうしてお話聞いて回っているんですね。というのも、昨年初めて沼津に来た際に、皆さんとてもよくしていただいて。それがきっかけでこうしてもっとお話ししてみたいなと思いまして...
グランマ:あらそうですか~。貴方みたいな若い方がね、今まで来てくださらなかったんですけど、ラブライブのおかげで若い方があげつちにも来てくださるようになったんです。だからもう街ぐるみでお出迎えしましょうって皆さん言ってるんですよ。もうほんとに商店街の皆さんほんとに頑張ってますよ。うちはカフェがあるんでね、そこで堕天使のショコラなんかを召し上がっていただくという場所にしているんです。
今日はこうしてね、4日間バイキングをやってるんですけども、4日間全部満席で。結構海外とかからも来てくださるんですよ。
終始嬉しそうに笑うグランマさん。店内での飲食は厳しそうだったので、お持ち帰りで「堕天使のショコラ」をいただくことにした。
グランマ:缶バッジはいらないの?
ーええ、いろいろ悩んだんですけど、今日はお話を伺うだけに留めておきます。
グランマ:楽しみを先にとっておくのね。またまた何回も来ていただくように♪
ー恐れ入ります。そのつもりでした。(笑)
グランマ:なるほどね。...じゃあまずはね、ぜひ動画を見ていただいて。
ー承知しました。観てから出直してきます(笑)
全員:ふふふふふ(笑)
お店を出てスタンプを押していると、グランマさんはお土産をくださいました。
今日イチ嬉しかったです。
グランマさんで購入した「堕天使のショコラ」は、ムースがとっても甘くておいしかったです。時折みせるチョコソースのビターな味が、見事に私を堕としてくれました。
AqoursClub体験レポート動画のほうも拝見しました。お菓子作りをしている小林さんは終始笑顔で、つられてこちらまで笑顔になってしまいました。熱心に動画を勧めてきたグランマさんと小林さんの会話を想像すると、胸がじんわり温かくなります。お互いに笑い合える空間があることは、なんと素敵なことなのでしょう。
グランマさん、お忙しいところお話ありがとうございました^^
おわりに
人の流れが生み出すものとは
私ははじめ、マルサンホビーさんに言われたお言葉の「生み出すもの」が何なのかについて分からずにいました。
物流、雇用、経済など、具体的なものを思い浮かべましたが、どれも本質的ではないような気がして、まちあるき中もずっと悶々としていたのです。
ですが、沼津の街を歩き回ってたくさんの方々とお話をさせていただいたことで、その答えがようやく分かったような気がします。
人の流れが生み出すもの。
それは、”出会い”なのではないのでしょうか。
人と人、人とモノ。それらすべての”つながり”の前には必ず出会いがあり、その出会いを生み出すために人は動く。
もちろん動かなくても少なからず”出会い”はあると思います。しかし今回のように、沼津のまちを歩き回ったことで、普段では会うことのできない”人”に出会えた。その人が勧める”モノ”に出会えた。そして、その”出会い”の中で、私はより沼津のことをより好きになれた。お話を伺えば伺うほど、どうしてもそんな風に考えてしまうのです。
また、まちあるきを通して、お店の方々は我々ファンのことを歓迎してくださるだけではなく、作品を通して街を好きになってもらおうと活動されている。ということを知ることができました。そして、人の流れを生み出そうとしてくれているのは、沼津に住む方々だ。ということも。
ラブライブ!サンシャイン‼のファンとして、このことを知れたことが本当に嬉しかったです。沼津の方々は、私たちの”好き”を肯定してくれるだけでなく、それに負けないくらいの”好きを”返してくれました。沼津のことをもっと好きになれたと同時に、私自身のこれからの”出会い”と”つながり”を、改めて大切にしようと思うことができました。
今回も素敵な旅にしてくれてありがとう。
私を虜にした沼津の方々、大好きです。笑
いずれ皆様からいただいた愛を、何かしらの形でお返ししたいと思います。
とりあえず、今度沼津に来たとき、お店に訪問したときは
でっかい声で「ただいま」って言いますね!笑
やっぱり沼津は、あったけえんだなあ。
今回、お忙しいところ取材に応じてくれたあげつち商店街の
『マルサンホビー』さん
『市川時計店』さん
『くらしの和 布澤』さん
『松浦酒店』さん
『メガネサロン市川』さん
『つじ写真館』さん
『グランマ』さん
に、改めてお礼申し上げます。
本当に本当に本当にありがとうございました...!!!
※お店の情報に間違いや不備等ございましたら、なんなりとご指摘くださいますようお願い申し上げます。
ー街を街たらしめているのは、そこに住む”人”達なのだ。
ぶれぶれのジョニー。
((((((c(・ω・()・ω・)っ))))))
2018.03.16