ハイパーシコシコ自分語りうどん部

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八村塁選手

 

どれだけ自分を信じられるかだと思います。

 

記者からの「なぜNBAに入団することができたのか?」という質問に対して、NBAワシントン・ウィザーズに入団を決めた八村塁選手が発していた言葉だ。朝のニュースでその様子を見た僕は、この言葉が妙に頭に残っていた。

 

自分を信じるってなんだろうか。

 

自分をあまり信じられない僕にはよくわからない話だった。僕は自分を信じてこなかったから今の自分が在る。"信じない"ことを"信じる"、僕はそうやって生きてきたから。それ以上でもそれ以下でもない。悪かったとも思わない。だから彼の言ってることが、わかるけどわからなかったのだ。

だが、全くの正反対の彼が発した言葉には妙な力強さがあったような気がした。

 

八村選手は、僕が高校をちょうど卒業したくらいのときに知った。好きな高校バスケのチームに彼が入学し、大会でその名を轟かせていたからだ。

高校バスケの花形である大会のひとつに「ウインターカップ」というものがある。そう、あの「黒子のバスケ」で主人公の黒子率いる誠凛高校が優勝した大会だ。彼が1年生の頃にその「ウインターカップ」を制したとき、超満員の東京体育館を前にしたMVPインタビューでこんなことを言っていた。

 

バスケは楽しいです。だからみんなでやりましょう。

 

確かこんなことを言っていたような気がする。

トップとなる選手のインタビューというものは、たとえ高校生でも堅苦しいものである。

しかし彼は違った。その柔らかな表情をさらに崩し、満面の笑みで、心から「バスケは楽しい」と言っていた。会場は少しの笑いと拍手に包まれ、それを目の当たりにした僕も笑った。こいつはすげえや、と。高校生の日本一になったチームのトップ選手が、一番純粋な感情を思い出させてくれるのか、と。

 

あの言葉は、全国のプレーヤーの大切なものを少しだけ取り戻したような気がする。

 

今回のインタビューの件だってそうだ。「自分を信じる」なんて言葉の側面だけをとってみれば、まさに綺麗事のように聞こえる。しかし彼が歩んできた道は、僕の想像を絶するものであったのだろう。自分を信じるためには、自信をつけること、自信をつけるためには、少しの成功体験を積み重ねることが大事だと誰かが言っていたが、あの笑顔の裏で彼は戦っていた。そのしなやかで強靭なプレーの裏で、幾多もの生傷を抱えながら歩んできたのだろう。

そう考えると、その言葉は軽々しいものでは無いように感じた。

 

「自分を信じる」

 

なかなかできることではないだろうけど、そんな自分も信じられるように頑張ろうと、屈託のない彼の笑顔に勇気をもらった朝だった。

 

 

八村選手、これからも応援してます🏀

 

 

 

2019.06.24

ぶれぶれのジョニー

(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))