ハイパーシコシコ自分語りうどん部

†お会計時に渡されるクーポン券は食器返却のときそのまま捨てがち†

2019.07.07

 

 

朝の9時に起床。

洗濯物を回しつつ、朝食の用意をする。ヨーグルトにかけるのは大好きな沼津で購入したマーマレード、それとコーヒー。キッチンに漂う穏やかな香りに顔を綻ばせながら部屋に戻る。朝から浮足立っているのが自分でもわかる。

雲の切れ間からは青空がのぞき、やわらかな光が部屋に差し込んでいる。なんだかいい日になりそうだなあ。そんなことを考えながら、身体をぐーっと伸ばした。

 

洗濯物を干し、街へ飛び出す。最近購入した自転車は少しだけサドルが高い。脚が地面につかないけれど、少しだけ浮足立っている僕にはちょうどいい。生ぬるい風が頬をかすめていった。

 

街では住民票の変更をしたかったけれど、書類が足りなくて申請できなかった。しょんぼり。また来なきゃいけないのかぁ面倒だなあとか思いつつ、そんな気持ちを吹き飛ばすように散財する。前から目につけていた洋服を購入。勉強のための本を購入。漫画を購入。ラーメンを喰らう。ふぅ、大満足。少しだけ重くなった身体を軽くするように、僕は再びペダルを漕ぎ出した。

 

髪が邪魔になってきたので、大通り沿いにあった¥1,000カットのお店に飛び込む。お任せでお願いしたら仕上がりは少しだけイメージとは違った。でもこれも新しい自分。まあいいか。100均とコンビニに寄って帰路についた。

 

夕方、海に行った。

海までは歩いて20分。自転車だと10分。最近出てきた腹を絞るために30分以上は歩こうと思っていたけれど、1時間は以上歩いてしまった。
気持ちが良かった。

 

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イヤホンをしていても飛び込んでくる波の音。押しては引く波を見て「恋みたいだな…」とか呟いてみたけれど、その声は波に掻き消された。儚い。まるで叶わぬ恋みたいだ。

 

恋。

今日は七夕だ。七夕といえば、1年に一度、織姫と彦星が出会える日。天の川の上で、1日だけのデートを楽しむ日だ。そんな彼女たちの願いを叶えるべく、街には子供達の素朴で純粋な願いが書き込まれた短冊が溢れ、街を少しだけ華やかにしていたことを思い出した。

 

天帝の娘である織女は、機を織るのが仕事です。仕事ばかりする織女を心配した天帝は、娘を天の川の向かい岸にいる牽牛と引き合わせました。すると二人は恋に夢中になって仕事を全くしなくなってしまいます。それをみた天帝は怒り、二人を天の川の両岸に引き離してしまいました。

二人の様子を哀れに思った天帝は、一年に一度、7月7日の夜にだけ会うことを許しました。

-七夕伝説より抜粋

 

恋にうつつを抜かすなんて言葉は、まさにこれと同じなのだろう。そして織姫や彦星達と同じように、僕はAqoursに恋をしている。月並みな言葉しか出てこないけれど、いつも勇気をくれて、いつも背中を後押ししてくれる彼女たちが大好きだ。そんな彼女達に会える喜びを考えると、1年に1度しか会えない織姫や彦星のことをとても不憫に思ってしまう。かわいそうに。

 

かと言って、僕のこの"恋"が永遠かと言われるとそうでもない。次にいつ会えるかもわからないし、いつか別れは必ずやってくる。その点については織姫や彦星に「かわいそう」だと思われているかもしれない。

 

じゃあ彼らのように「仕事をなおざりにして追いかけたいか」と言われるとそうでもない。進研ゼミの主人公のように、僕は恋も勉強も両立したい。Aqoursに全力で恋したいし仕事も頑張りたい。そして僕にとっての織姫がいなくなった後に、自力で天の川を渡ってゆけるような力を手に入れたい。力が欲しい。

 

そんなエモに浸っていたら、迫り来る波に気がつかずに左足が濡れた。冷てえ。急に現実に引き戻されて、さっきまでの自分が少しだけ恥ずかしくなった。

 

 

社会人として、新天地にやって来てからまもなく1ヶ月が経とうとしている。

仕事はできない。というより、知識がなさすぎて仕事にならない。だから僕は先輩にひっついて、少しずつ少しずつ勉強をしている。あっと驚くほどの成長は感じられないけれど、昨日分からなかったことが今日わかるのは嬉しい。

 

僕にできることは少ない。お前はまだ会社に利益をもたらしてる存在ではない、なんて先輩に言われたけど、ホントその通りだと思う。

だから僕は毎朝元気よく挨拶をする。目を見て話す。疑問に思ったことは質問する。僕にまだできることは少ないけれど、僕にだってできることはあるはずだ。学生時代の部活動を通して得た上下関係とか、アルバイト先で学んだ報連相とか、そんな些細なことを続けている。

 

でも、多分きっと、これが「ずっと残っている」ってやつなんだと思う。

今までに経験してきた自分を総動員して、社会に食らいつく。今までの僕が、今の僕を突き動かしていることを確かに感じている。それが嬉しい。

 

あと、こっちに越して来てからやりたいことも好きなことも増えた。ジョギングを始めた。筋トレを始めた。自転車に乗るのが好きになった。海によく行くようになった。

 

まだまだ1になりきれない僕だけど、0を1にするための目標はある。お仕事では「ひとつのお仕事を自分だけで完遂する」こと。日常生活では「次にAqoursに会うまでには、体脂肪率を9パーセント以下にする」というものだ。"9"という数字はラブライブ!9周年にちなんで設定した。どちらもまだまだ遠い目標だけれども、少しずつ頑張って行こうと思う。

 

最近は、Aqours club 2019 のテーマソングである「Jump up HIGH!!」を聴きながら海岸線を散歩するのが好きだ。まるで海と空みたいなこの曲は、いま僕がいるこのロケーションにぴったりだからだ。

Landingしてポップ・ステップして、Jumpした彼女たちは見えなくなんかなってない。空にすぅっと溶けてっただけだ。上を見ればいつもそこにいる。だから寂しくなんてない。なくなってもいない。僕はそう思ってる。

 

短冊に書ききれないほどの願いを込めて、僕は海を後にした。

 

次も、笑顔で会えますように。

 

 

2019.07.07

ぶれぶれのジョニー

(((((( c(・ω・()・ω・)っ)))))